羽田空港の発着枠増加を受けて、デルタ航空の羽田空港からアメリカの各都市に向かう航空便が利用しやすくなります。
これまでデルタ航空は日本国内に提携している航空会社がなかった関係で、地方の方には使いずらい航空会社でした。
それが、今回の羽田空港を利用できることによって、国内提携航空会社がない事は今まで通りですが、使いやすくなっていると思います。
日本ではサブ的なデルタ航空のスカイマイルですが、アメリカではマイレージプログラムの中で、デルタ航空のスカイマイルはトップ(または少なくとも2位)に位置しています。
デルタ航空はいち早く特典チャートを廃止し、任意に特典航空券に必要なマイル数を変更できる変動制を導入するなど、日本の航空会社のマイレージプログラムになれている方から見るとわかりにくいプログラムです。
かなり、わかりづらく、使いづらいマイレージプログラムにもかかわらず、デルタ航空のサービスはアメリカ系の航空会社としては上位に評価されています。可能な限り多くのスカイマイルを集めるべきか、それともスカイマイルを完全に避けるべきかについてはの判断基準としてデルタスカイマイルについて知っておくべきことをお伝えします。
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1.公開されたアワードチャートはありません
簡単に言えば、デルタ航空の特典フライトに何マイルかかるかはわかりません。
2015年2月、デルタ航空は予告なしにウェブサイトから特典チャートを削除しました。
なので特典フライトのためにマイルを調べたい場合は、必要なマイルのおおよその範囲を推定するために、複数の日付で目的のルートを検索する必要があります。
公開された特典チャートがないことで2番目に重要な点は、同じルートでどれだけの範囲のスカイマイルが必要になるかということです。
1日6,000マイル必要なアメリカ国内便は、他の日では2倍または3倍になります。
ニューヨークからシカゴまでの片道に必要なマイル数の一例。

これが国際線の特にプレミアムキャビン(ビジネスクラス)に関しては、東京からニューヨークへの片道のビジネスクラスのフライトに対するこの特典航空券の検索のように、差異はさらに大きくなる可能性があります。

特典航空券を利用できるかどうかは常に問題ですが、デルタ航空などの変動制の航空会社の場合、これらの必要マイル数の大きな違いにより、旅行期間を自由に設定できる方であれば利用価値の高いマイレージプログラムになります。
一方で休日など暦通りの旅行期間の方にはより多くのマイル数が必要となり不利になります。
上のマイル数の変動を見ると最低が85,000マイル、最高が360,000マイルとなり4倍以上の開きがあります。
最後に、搭乗日間際の特典航空券に必要なマイル数に関してデルタ航空は、他の航空会社のような発券手数料を請求しませんが、出発から21日以内に必要とされるより高いマイル数は、より多くのマイル数を必要とします。
これは、他の航空会社と比較して、デルタ航空のスカイマイルにおける大きな欠点です。土壇場のチケットが必要な場合は、SkyMilesで検索することもありません。このアトランタ(ATL)からチャールストン(CHS)への例では、直近の特典航空券は、3週間以上前の予約に比べて3倍以上のマイル数です。

2.出発地を変更すると、特典航空券の価格が下がる可能性があります
デルタ航空のスカイマイルは日本から出発する場合の空港は限られますので、あまりマイル数が変化するという事はありません。
日本からアメリカ往復の特典航空券を予約する場合でも日本を出発するフライトに関するマイル数はだいたい同じです。
それに反して、帰りのアメリカの空港発のフライトに関して出発する空港によって必要マイル数が変わってきます。
デルタ航空の特典航空券のマイル数を減らすには、多くのフライトを検索することが必要になることがあります。
これは、デルタ航空がハブ空港に設定して他の航空会社が少ない空港からのルートで特に多くのマイル数を必要とする傾向があります。
アトランタ(ATL)、デトロイト(DTW)またはミネアポリス(MSP)などが高いマイル数の空港になります。
ダラスやサンフランシスコ(SFO)、出発地をシカゴオヘア(ORD)に出発地を変更すると、他の多くの航空会社がサービスを提供しているため、これらの日の多くの旅程でマイル数が半減します。
これにより、旅行の目的地を自由に設定できる方は、多くの検索をすることによって少ないマイル数を探すことができます。
その際の目安として他の航空会社がハブ空港として利用している空港やロサンゼルスやニューヨークなどの大型の空港を探すことになります。
3.提携航空会社により多くのマイルがかかる場合がある
2017年4月から、デルタ航空は提携航空会社が運行する特典航空券の予約に必要なスカイマイルを増やしました。
その前までは提携航空会社を利用した方が必要マイル数が少ないことが多く、現在でも少ない路線によっては、またフライト日によって提携航空会社が少ないマイル数になることがあります。
ただし、日本とアメリカ間は使える航空会社も限られ、デルタ航空を選択することが多いと思います。
ヨーロッパでは航空会社の選択も数多くあり、デルタ航空が運航している路線もないので、必然的に提携航空会社になります。
その際の必要マイル数は固定になりますので空席があるとわかりやすいと思います。
アジアに関してはデルタ航空は韓国経由でコードチェア便を数多く運営して日本からはデルタ航空か大韓航空を利用することになると思います。
大韓航空に関しては必要マイル数が高く設定されていますので割高になります。
4.スカイマイルの割引キャンペーン
デルタ航空は、エコノミークラスのメインキャビンとビジネスクラスのデルタワンの両方の予約に必要なマイル数に関して、マイル数を割引するキャンペーンを行っています。
キャンペーンは特定の地域とキャンペーン期間が設定されていて、その期間に利用する際にスカイマイルに多大な価値をもたらす可能性があります。
ただし、これらの割引キャンペーンは事前に把握することが難しく、アメリカ発のキャンペーンが多いため日本の会員は利用する機会が少ないと思います。
例えばニューヨークからスペインまでは往復20,000マイルで特典航空券を予約できるのでお得です。
今年だけでも、これらのキャンペーンは何度か行われており、アメリカ発になりますが南米行きエコノミークラス12,000マイルの往復便、ヨーロッパ行きエコノミークラス20,000マイル往復便、ヨーロッパ行きビジネスクラス128,000イル往復便、などがありました。
アメリカ国内線は往復11,000マイルなどのキャンペーンがありましたがキャンペーンがない場合でも、定期的にこれらのマイル数またはそれ以上のマイル数でアメリカ国内線を利用できる路線があります。
5.クレジットカードでエリートステータスを獲得できます。
デルタ航空のスカイマイルは、クレジットカードを持つことで上級会員になれる数少ない航空会社になります。(普通のクレジットカードでは唯一の)
アメリカンエクスプレスが発行した、デルタ航空の提携クレジットカードをお持ちの場合、上級会員のゴールドメダリオンステータスを獲得できます。
期間限定提供:デルタ航空の提携クレジットカードで最大33,000マイル
初年度は無条件でゴールドメダリオンステータスになることができます。
その後は1年間カード全体で150万円以上の利用金額を使うことができれば、ゴールドメダリオンステータスを維持することができます。
ゴールドメダリオンステータスには以下の特典があります。
航空会社のラウンジが利用できる
デルタ航空をはじめスカイチームや提携航空会社のチケットを利用する際に航空会社のラウンジを利用できる。
直接発券手数料が無料
優先チェックイン
専用チェックインエリアで、優先的にチェックイン
デルタ航空を利用の際やスカイチームの航空会社を利用する場合、利用座席クラスに関わらず専用のビジネスクラス、またはファーストクラス用チェックインデスクを利用できます。
優先搭乗
一般搭乗が始まる前に、余裕を持ってお座席への移動や機内持ち込み手荷物の収納が行えます。
優先荷物取扱い
また、預け入れ手荷物に関しても重量や個数がより多く預けることができます。
優先空席待ち
デルタ・コンフォートプラス
まとめ
デルタ航空のスカイマイルの長所
- マイルは20以上の参加航空会社で獲得して使用できます。
- マイルは期限切れになりません
- レンタカーの利用、ホテル、Airbnbの滞在でマイルを獲得できます。
- クレジットカードを保有すると上級会員になれる。
デルタ航空のスカイマイルの短所
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特典旅行で少ないマイルで利用できる座席が少ない
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エリート資格を取得するには、多くの時間を費やす必要があります。
- 日本の地方からは特典航空券が利用できない。(提携航空会社は除く)
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