イタリアを訪問する最もよい時期は?

イタリアに限らずどこでも観光にはハイシーズンがあり、当然旅行代金も高くなっています。

また、訪問先にはイベントやお祭りなどがあり、その期間だけ込み合うことが予想されます。

気温も重要になり、ヨーロッパでは日本以上に夏と冬の日照時間が違いますので、そのことも重要になります。

ヨーロッパは夏と冬では日照時間が大きく異なるのはパリや北欧などでは顕著ですが、南欧のイタリアといえども影響を受けることになります。

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イタリアを訪問する最も安い時期は?

イタリアへの旅行の際に日本から行く場合に価格変動を統計した資料はありませんが、海外では統計を出しているサイトがあります。 旅行予約サイトSkyscannerは、過去2年間のアメリカ内のすべての空港からイタリアへのフライト価格を分析しています。

その内容は平均してイタリア行きの最も高価な月は4月になります。(平均フライト料金は1,000ドルを超えています)。最も安い飛行月は10月になります(平均フライト価格は800ドル以下)。

当然のことながら、土曜日はの最も高価な曜日になります。 反対に最も安いのは水曜日のフライトになります。

日本からのフライトに関して実感としてはちょっと違っています。 高いと思う時期に関しては4月、7月、8月になります。 安いと思う時期は10月から2月までになります。 曜日に関してはやはり水曜日か木曜日が安い設定になっていると思います。

価格的には使用する航空会社で違います。 日系のJALやANAは高く、ヨーロッパ系の航空会社もそれに準じます。 はやり安いのは中東系カタール航空やエティハド航空になります。

中東系を利用する場合の往復ハイシーズンでエコノミークラス10万円程度。 往復ローシーズンで5万円代で税金などを含んで販売しています。

ビジネスクラスに関してはセール以外の変動は少ないと思います。 セールの時には20万円台で販売することもあります。

ホテルに関しても同様の結果がホテル予約サイトBooking.comのデータにも反映されました  。

例えばヴェネツィアの場合。 月平均のホテル宿泊料金に基づいて、5月は滞在費が最も高価な月です。 それと比較して2017年の11月には5月と比較して46%に急落しています。

イタリアへ旅行するのに最高の季節

ヴェネツィアのビエンナーレやミラノのサローネデルモビールのような特定のイベントのためにイタリアに行かない限り、旅行の目的にもよりますがイタリア旅行に最適な時期を絞り込んでみます。

旅行の目的はコロッセオ、システィーナ礼拝堂、ウフィツィ美術館などの名所や象徴的なモニュメント、そして美術館を訪れることですか。 それとも田舎に出かけてワイナリーを訪問したり、国立公園で過ごすことでしょうか?

イタリアの都市を訪問する最もよい時期

旅行の主な理由がローマ、フィレンツェ、ミラノ、ヴェネツィアなどの都市で博物館や美術館、または遺跡や街並みを体験することであれば、  夏(ハイシーズン)を避けて、代わりに秋または春(ショルダーシーズン)または冬(ローシーズン)に行くのが最適です。

夏(ハイシーズン) は観光に最適のように思われる方も多いと思います。

しかし結局のところ、地元の人々が海や山などのバカンスに向かう8月にイタリアの都市が空になるには理由があります。

南欧になるイタリアの暑さと湿気の高まりはローマなどの大都市を耐え難いものにします。

イタリアは日本と同じで南北に長いので、一概には言えませんがフィレンツェから南は概ね同じ状況になります。

イタリアのワイナリーを訪問するのに最適な時期

ワイナリー訪問に関してはやはり収穫の秋は確かに行くが、(通常は9月頃)最適になります。 いくつかのワイナリーは一般には公開されていませんので、もしワイナリーに行く場合には事前に確認または予約をするかオプショナルツアーに参加することをお勧めします。

イタリアのビーチを訪れるのに最適な時期

海といえば夏と思うのは当然です。 しかし、アマルフィ海岸、チンクエテッレ、シチリア島のようなビーチの目的地を訪れるのに最適な時期は春(4月か5月)、夏のシーズンが始まる前、または秋が終わる(9月と9月) 10月)になります。

ポジターノやアマルフィのような人気のある観光地は夏(特に7月と8月)には非常に込み合い滞在するための費用も高騰します。 イタリアの南は9月と10月でさえ、まだ泳ぐのに十分暖かいと思います。

多くのホテルは10月末から11月初旬にかけて閉鎖され、復活祭まで再開されないので冬期間の滞在には向いていません。

大型の海岸線のリゾート。 例えばリミニなどには大型のホテルも多く、前面の海岸は十分なスペースがありますので、夏期間でも滞在は比較的可能です。

イベントやフェスティバルのためにイタリアを訪問するとき

イタリアでは都市ごとにお祭りや催し物、蚤の市や川の沿岸を使った夜店など季節によっても行うことが違います。 年間を通して旅行する価値のあるイベントやフェスティバルがたくさんありますので事前に調べることは必要になります。

冬のイベント

冬のイベントで最も有名なのは ヴェネツィアカーニバル(イタリア語:Carnevale di Venezia) になります。 毎年2月、街の通りの見本市、運河でのボートパレード、 マリア達の行進 、そして 天使の飛翔仮面コンクール で活気づきます。

   

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夏と秋のイベント

ヴェネツィアでは、8月下旬から9月上旬にかけて世界最古の映画祭であるヴェネツィア映画祭と、5月に開催される 現代美術の国際美術展覧会 の ヴェネツィア・ビエンナーレ (Biennale di Venezia)も開催されます。

シエーナのパーリオ (Palio di Siena)は、中世のシエナを垣間見ることができます。毎年2回(7月2日と8月16日)、このフィレンツェから南へ約1時間のトスカーナの街では、パリオ競馬が開催されます。 市内の17のコントラ(地区)の住人がカラフルなバナーで通りを飾り、中世の衣装でカンポ広場の周りをパレードします。イベントは競馬で最高潮に達します。

地区ごとに動物をモチーフとした旗と色をもち、 シエナの中心にある世界一美しいカンポ広場 を舞台に競争が繰り広げられます。

収穫は地域によって異なりますが、通常秋の9月と10月に行われます。 トスカーナ、ピエモンテ、フランチャコルタ、ヴェネトなどのワイン産地を訪れるのに絶好の時期です。

ワイナリーツアーやテイスティングを手配することができます。 また、いくつかのワイナリーではブドウの収穫に挑戦することさえできます。

他の2つのフードフェアは、Slow Food Internationalが主催し9月に開催されるSalone del Gusto、およびFiera Internazionale del Tartufo Bianco d’Alba(アルバホワイトトリュフフェアとしても知られる)の両方で開催されます。ピエモンテで行われます。

後者は10月から11月まで続きます。

春のイベント

イタリアで最も有名な春のイベントの1つは、毎年4月にミラノに戻る大規模なデザイン見本市、Salone del Mobileです。何十万人ものデザイン愛好家、建築家、クリエイター、そしてメディアがここに集まってショーを探しています。

混雑を避けてイタリアを訪問するとき

イタリアへのフライトで考えると、最も人気のない月は9月です。 そのため、秋の季節に訪れることで、旅行者はイタリアの悪名高い混雑を避けることができます(雨がちょっと多いかもしれませんが)。

まとめ

一般的に言って、10月は何をしたいのか、どんな地域を訪れたいのかに関係なく、イタリアに行くのに最も良い時期かもしれません。 アマルフィ海岸、チンクエテッレ、シチリア島などの海辺の目的地では、夏の混雑はもうありません。 それでも泳ぐのに十分暖かいです。

ローマ、フィレンツェ  、ヴェネツィアなどの都市でも、秋の気温は穏やかで観光客は少なくなります。 一方、田舎、特にトスカーナとピエモンテのワイン産地では、秋の特別な楽しみを味わうことができます(トリュフやポルチーニ茸)。

そして、旅行の手配は約3ヶ月前にフライトを予約するのが最善ですが、イタリアへの次の旅行の計画を立てるのに早すぎることは決してありません。

tanahashi