アメリカで携帯電話などに使用する5Gサービスが開始されることに伴って、航空機が影響を受けるおそれがあるとして、日本とアメリカを結ぶ、一部の便が欠航になりました。
この対応はエミレーツ航空など対象の航空機を使用している航空会社でも同じく欠航になっています。
ボーイング777でアメリカ発着のフライトを予定している場合は、フライトの状況を再確認する必要があります。
JAL(日本航空)、ANA(全日本空輸)、エミレーツ航空、エアインディアはすべて昨日、ワイドボディの電波高度計との5G干渉のため、ボーイング777が運航する一部のフライトをキャンセルすると発表しました。
ボーイングの要請によるものだと言われています。
「ボーイングはボーイング777型機を運航するすべての航空会社の運航制限を発表しました。ボーイングの発表に基づき、米国発着便の一部を欠航または変更しました」とANAは発表しています。
ただし、ボーイング777を使用しているアメリカの航空会社であるアメリカン航空とユナイテッド航空はボーイングの要請に応じなかったようです。
今回の欠航はAT&Tとベライゾンが特定の空港の近くで5GCバンドサービスの展開を一時的に停止することになったようですが、そのまま欠航になったようです。
日本とロサンゼルスなどを結ぶ路線10便の欠航になっています。
海外では
エミレーツ航空
ボストン(BOS)、シカゴ( ORD)、ダラスフォートワース(DFW)、ヒューストン(IAH)、マイアミ(MIA)、ニューアーク(EWR)、オーランド(MCO)、サンフランシスコ(SFO )およびシアトル(SEA)、「追って通知があるまで」。すべてがエミレーツが777を飛ぶルートです。
エアインディア航空
デリー(DELI)とニューヨーク(JFK)、デリーとSFO、デリーとORD、ムンバイ(BOM)とEWRのフライトをキャンセルしていました。
日本航空もANAは、一部のフライトが影響を受けない航空機タイプであるボーイング787にかえて対応することも発表されています。
その他の航空会社による対応は今のところわかりません。
ボーイング777のフライトのキャンセルは、旅客機の無線(またはレーダー)高度計と呼ばれる機器に影響がある可能性があります。
無線(またはレーダー)高度計は、航空機の地上高を正確に測定するために使用される機器の一種です。このタイプの計器は、パイロットが高精度の計器進入や自動着陸を行うことができ、視界がほとんどまたはまったくない状態で操作を継続できるようにするために、視界の悪い状況で不可欠です。
2020年の調査では、隣接する周波数スペクトルのセットで動作する5G Cバンドが、この機器に干渉する可能性があることがわかりました。
さらに、FAAは、電波高度計に依存する他の飛行甲板計器や安全システムも影響を受ける可能性があると警告しています。
各航空会社はこの問題が解決するまでアメリカ発着便に関しては影響を受けない機材を使用する必要があり、JALもANAも対応できそうです。