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新型コロナウィルスで北イタリアが封鎖

イタリア

イタリアは現地時間の7日早朝に、北イタリアを4月初旬まで封鎖すると発表しました。

イタリアの新型コロナウィルス感染者は6,000人を超え、死者は200人に迫る勢いです。

今回の封鎖は、ミラノのロンバルディア州と、ヴェネツィアのヴェネト州などの都市を含むイタリアの工業地帯と言われる北部の主要2つの州と他の州の一部を閉鎖します。

イタリア政府は、人口の4分の1にあたる人数の移動を制限することになる、イタリア北部の全区域を封鎖するという今までにない措置を講じています。

今回の処置で葬儀や文化的なイベントはすべて禁止されています。 この法令により、スポーツイベント、バー、教会、スーパーマーケットでの接触を防ぐため、1m以上の距離を保つことを規定されています。

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おそらく世界の都市の中でも、そしてイタリアでも最も有名な都市の1つ、ヴェネツィア。

イタリア北東部に位置したヴェネツィアはアドリア海の最も奥まったラグーン(潟)を利用した海上都市になります。 ヴェネツィアの街は堅実な土地の上に築かれた都市ではなく、杭などで地盤を補強した ラグーン (潟) を利用した上に築かれています。 大小118の小さな島々含んだ全体がヴェネツィアになります。

イタリア、ベニスからの写真とポストカード(2)

今回の処置で観光で人気のヴェネツィアから人がいなくなっています。 サンマルコ広場にも、人影がない状態です。

ヴェネツィア、イタリアからの写真やポストカード(17)

ファッションの発信地であるミラノは、日本からは直行便があるためイタリアで最も観光のしやすい都市の1つです。

日本でもミラノコレクションで有名で、その期間中はホテルも満杯で宿泊することも難しい状態になります。

ミラノというとファッションが注目されがちですが、観光を考えても密度の濃い都市になります。

普段はミラノの中心地ドォーモ周辺はご覧のように観光客を始め、地元の人もたくさん歩いています。

しかし、今は閑散としています。 日本でも休校や時間短縮、必要のない外出を控えるようになっています。

イタリアの対応はそれを上回る非常に抜本的な対策であり、イタリア政府が、北イタリアの指定された地域内を離れたり移動したりしないように市民に強制するのは今までなかったと思います。

今のところスイスやフランス、オーストリアとの国境やマルペッサ空港など規制地域内の空港や鉄道がどうなっているのかニュースではわかりません。

そして、それらの地域に隣接するボローニャのあるエミリア=ロマーニャ州やフィレンツェがあるトスカーナなどが今後どうなるかも予想することはできません。

 

イタリア経済は北の工業地帯と観光業、そしてファッションやバックなどに代表されるブランドによって維持されています。

今回の新型コロナウィルスによって観光は大打撃を受け、工業も打撃を受けるとイタリア経済が深刻な状態になると思います。    

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