ヴァージン・オーストラリアは英ヴァージン・グループの傘下で、先日破綻したことがニュースになりました。
今は、それに引き続きイギリスのヴァージンアトランティック航空も同じ状態になることが懸念されています。
ヴァージンアトランティック航空は現在日本には就航していませんが、数年前までは成田空港とロンドン間の便を運行していました。
現在、ヴァージンアトランティック航空はイギリス政府の援助を申請していますが難航しており、株式の49%を取得しているデルタ航空も新しい投資には消極的です。
デルタ航空は、パートナーであるバージンアトランティック航空が、新型コロナウィルスの影響の中で政府の援助の見通しが薄れているため、破綻した場合の準備をしています。
デルタのCEO、Ed Bastian氏は水曜日に第1四半期の決算を発表した時に49%の株式を所有するバージンアトランティック航空に資金を提供しないと語りました。
その結果、バージンアトランティック航空が英国の第11章破産再編が行われる可能性が高まりました。
ヴァージンアトランティック航空は、ヴァージンオーストラリアと同じ同じ道をたどる事が考えられますが、もし破産を申請したからといって、ヴァージンアトランティック航空やヴァージンオーストラリアが消滅するわけではありません。
第三者なりの支援者が現れ、再編をしながらコストカットを行いビジネスを再構築する事になると思います。
今のところデルタ航空でもヴァージンアトランティック航空の株式を売却または削減する計画はない、と言うことです。
デルタ航空のパートナーの1つでもあるバージンオーストラリアは4月21 日に自主管理に入りました。
予想ではオーストラリアで2番目に大きい航空会社が新しい所有者に買収され、小規模でおそらくオーストラリア国内の航空会社に再編されると予想しています。
ヴァージンアトランティック航空は、新型コロナウィルスの影響ですべての旅客便を一時的に停止しました。
ヴァージンアトランティック航空はイギリス政府に対して何百万ポンドを求めていますが政府はまだ決定していないようです。
ヴァージンアトランティック航空の創設者であるリチャードブランソンは、4月20日にスタッフに宛てた書簡で、「今日の旅行を取り巻く深刻な不確実性に直面し、飛行機がどれだけの期間、運休になるかわからないため、政府の支援が必要です」と書いています。
所有している島を担保にイギリス政府から融資を取り付ける交渉を行っていますが、交渉は難航しています。
ヴァージンアトランティック航空の問題は、世界中の航空会社が直面している問題と同じです。
新型コロナウィルスの影響で利用者は壊滅的に少なくなり、日本を含めて国際線だけではなく国内線も大きな影響を受けています。
もし、新型コロナウィルスが終息したとしても海外旅行は最も大きな打撃を受けており、国内線に関してもゆっくりと回復する事が予想されています。
その回復がいつになるのか誰にも分かりません。
今回はヴァージンアトランティック航空の2社がニュースになっていますが、それ以外の小規模の航空会社は毎日倒産や買収されています。
今後は再編や買収、そして破綻などのニュースが多くなると思います。
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