アメリカ国内でもヨセミテ国立公園と同じ大きさの国立公園はほとんどありません。
ヨセミテは北カリフォルニアのハイシエラに位置し、アメリカ国内で最も古く、最も訪問者の多い国立公園の1つです。
以前、ヨセミテを訪れたのは、10年近く前のことですが、時期は8月だったと思いますがサンノゼから朝早くに出発し、ヨセミテには数時間滞在し、その後は山を越えて反対側にあるマンモスレイクまで行ったのが最初になります。
その後数回、ヨセミテに行く機会がありました。
ヨセミテ国立公園に行ったことがない場合は、最初の訪問を計画するために参考にしてください。
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約1,200平方マイルにあるヨセミテは、アメリカの中でも大きな国立公園の1つであり、日帰り旅行ではきちんと見ることは出来ません。
ヨセミテ国立公園の平均年間訪問者数は400〜500万人にもなり、米国で最も訪問されている国立公園の1つになります。
ヨセミテ国立公園にはハーフドーム、エルキャピタンのような多くの花崗岩のモノリスや滝などがあり、ロッククライミングで命綱などを使わない単独の「フリーソロ」スタイルで岸壁を登っていくクライマーも含めてヨセミテはロッククライマーのメッカとして知られています。
そういった趣味に無い方でもヨセミテには壮大なハイキングの機会があり、ヨセミテ・バレー周辺でも野生生物がたくさんいます。
ヨセミテへの入場料は1台あたり35ドルです。同じ12か月以内に他のいくつかの国立公園や公有地を訪れる予定がある場合は、America the Beautiful年間パスを$ 80で購入するとお得になります。
公園は2020年の春に新型コロナウィルスのために数か月間閉鎖されましたが、同年6月に再開されました。
新型コロナウィルスの影響下で公園の境界内にある宿泊施設に滞在しない場合は、事前の公園入場予約が必要になり、公園の収容人数は大幅に制限されていました。
そういった規制もかなり前から無くなっています。
ヨセミテ国立公園は巨大なので、そこへの行き方を決める前に、公園のどの場所に行きたいかを決める必要があります。
ほとんどの初めての訪問者はヨセミテバレーに向かい、サンフランシスコからなら西から120号線または140号線のいずれかを使って公園に向かう事になります。
ワウォナには南側の入り口、ヘッチヘッチーバレーへの北西側には入り口があり、タイオガ峠には東側の入り口があり、夏にのみアクセスできます。
日本からヨセミテ国立公園に行くための空港としてはサンフランシスコ空港とサンノゼ空港があり、サンフランシスコ空港はANAやJALの他にユナイテッド航空などのアメリカ系航空会社が日本から直行便を運航しています。
サンノゼ空港は現在、ZIPAIRが直行便を運行しており、ANAも同空港に就航予定になっています。
サンフランシスコ空港からでもサンノゼ空港からでもヨセミテは同じような距離と到着までの時間になります。
最寄りの空港としてはオークランドインターナショナル(OAK)はヨセミテ国立公園まで3.5時間の距離で最も近いですが、サンフランシスコ空港(SFO)またはサンノゼ(SJC)は、ヨセミテ国立公園まで時間帯にもよりますが約4時間のドライブになります。
ヨセミテ国立公園はその大きさを考えると、公園全体を軽く見るにも1週間近くかかります。
日本からの観光の場合は、それほど時間をとれることは少なく、ヨセミテバレーを中心に見ていくことになります。
有名なハイキングコースなどもありますが、それなり2時間が必要になり、ヨセミテ国立公園内で滞在する必要があります。
1日か2日しかない場合、公園で最も人気のあるエリアはヨセミテバレーになります。
ここでは、舗装された短い道、レストラン、店、車でアクセス可能な停車場などがあり、ヨセミテ国立公園に向かう場合に最初に目的地とする場所でもあります。
ヨセミテバレー周辺でも野生動物は多く、様々な生き物を見ることができます。
また、有名なハイキングもここから始まるコースがあり、ヨセミテ国立公園でのベースになる場所です。
新型コロナウィルスの発生中はシャトル運行はしていませんでしたが、渓谷の周りをシャトルで移動したり、渓谷の一部を歩いたり自転車で移動したりできます。
ヨセミテバレーの主な見所は次のとおりです。
ハイウェイ41のトンネルビューからは、エルキャピタンとハーフドームが見えるヨセミテの典型的な風景を撮影することが出来ます。
舗装された(ただし車椅子でのアクセスはできません)歩道を約800m程歩くと、この有名な滝が見えます。
ミストトレイルは、2つの滝にいたる渓谷で最も人気のあるハイキングの1つです。往復の距離は8Kmで、標高の変化があるので時間もかかり、一日の予定でハイキングに出かけない場合は、ヴァーナル滝の景色が見える歩道橋まで往復することを検討してください。
片道1.5Km程度ですが、適度なハイキングになります。
谷で最も簡単で最も人気のあるハイキングの1つは、ロウワーヨセミテ滝への散歩です。1マイルのループは舗装されており、ほとんどの場合ベビーカーと車椅子でもアクセスできます。より本格的なルートを探しているハイカーは、標高差が2,700フィートある7.2マイルのハイキングである、上部の滝の頂上までの長い道を登ることができます。
谷底の上の高いところにあるのは、グレイシャーポイントへの公園で最も人気のあるドライブの1つです。グレイシャーポイントはヨセミテバレーから直線距離にしてそれほど離れていませんが、標高差があり、ヨセミテビレッジから45分から1時間かかります。
グレイシャーポイントには、駐車場や展望台などがあり、ハーフドームの側面図、バーナル滝、ネバダ滝の両方が見えます。
グレイシャーポイントは人気のあるスポットで観光シーズンには慢性的に駐車場不足する可能性があるため、シャトルやツアーが再開される場合は、共有の交通機関を利用することもおすすめします。
頂上へのシャトルを利用することも、渓谷へと続く多くの小道の1つを利用したいハイカーにとって最良の選択肢です。特に、パノラマトレイル(8.5マイル)とフォーマイルトレイルは人気のあるハイキングになります。
グレイシャーポイントへの道には他にも利用可能なハイキングがあります。特に、グレイシャーポイントの頂上から1マイルほどのトレイルヘッドなどがあります。
カリフォルニアのアウトドアでは写真などでよく見る巨大な木があり、マリポサグローブにある巨大なセコイア特に有名です。
有名なグリズリージャイアントとカリフォルニアトンネルツリーは、公園のこのエリア内で保護されている500本の木の2つにすぎません。
アメリカ在住の方であればヨセミテ国立公園の滞在にキャンプはヨセミテの多くの旅行者に人気の選択肢です。
公園内の多くの場所で予約済みのRVと自動車のキャンプ場が利用可能ですが、公園の容量制限のため、2020年には多くのキャンプ場が閉鎖されました。
2023年には制限もなくなり、以前の様に利用できるかと思いますが、日本からの旅行者でキャンプを考える方は少ないと思います。
ヨセミテバレーには、アワニーとヨセミテ バレーロッジなどいくつかのホテルがあります。
アワニーは、魅力を醸し出す象徴的な国立公園のロッジです。
ただし、1泊10万円を超える時もある高額な選択肢となり、金額に見合うモダンな高級ホテルの基準を正確に満たしません。そうは言っても、ヨセミテ国立公園の中心部にあるロケーションにふさわしい価値があると思います。
アワハニーホテル (Ahwahnee Hotel):はヨセミテ国立公園内でも最も有名なホテルの1つです。壮大なアルパインスタイルの建物で、1927年にオープンしました。周囲の自然の美しさと調和するように設計されており、高級な宿泊体験を提供しています。
ヨセミテ バレーロッジ (Yosemite Valley Lodge):ヨセミテ滝を望む素晴らしいロケーションにあるホテルで、滝の絶景を楽しむことができます。アクセスが良く、公園内を観光するのに便利な立地です。
ビッグトゥリーロッジ (Big Trees Lodge):かつてはワワナ大ホテルとして知られていました。公園内にある歴史的なロッジで、ヨセミテの自然に囲まれた雰囲気を楽しめます。
ハーフダム ビレッジ (Half Dome Village):かつてはキャンパーのためのキャンプ場として知られていましたが、現在はテントキャビンやヨセミテドームの近くにあるコンパクトなキャビンなど、さまざまな宿泊方法があります。リーズナブルな価格帯の宿泊施設として人気があります。
ヨセミテ国立公園内にあるホテルは全般的に高価になります。
車があって、何日かヨセミテ国立公園を訪れることができるなら公園外のホテルや、山の反対側になりますがマンモスレイクはリゾートタウンになり、夏はリーズナブルに高級ホテルに滞在できるので候補として考えても良いと思います。
ヨセミテは一年中訪れることができますが、ハイシーズンは当然夏になります。夏の休暇には、家族連れや海外からの訪問者が大勢集まり混雑します。
夏に行かなければならない場合は、すべての時間に余裕を持たせて平日の早朝に訪れるようにする必要があります。
春と秋のショルダーシーズンは、混雑を避けようとするより柔軟なスケジュールの旅行者に最適です。実際、ヨセミテを訪れるのに最適な時期は春の終わりかもしれません。特に5月は、雪解け水の滝が最も多くなり、ハイキングに適した気候です。
ヨセミテの冬は、他のシーズンとは非常に異なる国立公園の体験ができす。Tioga Roadは毎年11月頃から5月下旬または6月上旬に閉鎖されます。しかし、公園の他の部分の多くはアクセス可能で、クロスカントリースキーを楽しむ機会もあります。公園にはまた、スキーリゾートのバッジャーパスがあり、カリフォルニアのタホ湖またはマンモスレイクにある他のメガリゾートよりも安価で景色も数段上です。
ヨセミテ国立公園は確かに多くの旅行者が行く価値のある国立公園です。簡単で変化に富んだハイキングと息をのむような一連の美しい景色の両方を備えたこの国立公園は、さまざまな旅行者に提供できるものがあります。
コロナウイルスの規制が解除され、いろいろな規制もなくなり、以前の様に自由に旅行を楽しむことができます。
サンフランシスコから日帰りでもヨセミテ国立公園は十分に楽しむことのできる場所です。