プレミアムエコノミーは、エコノミークラスとビジネスクラスの中間クラスになり、より快適な旅を実現する手頃な方法です。
これまでプレミアムエコノミーを利用したことがなく、どのような違いがあるのか疑問に思っている場合、追加の現金やポイント、マイルの価値があるかどうかは、JALを中心にやANA、ブリティッシュ・エアウェイズやヴァージンアトランティック航空などを例にして考えたいと思います。
プレミアムエコノミークラスは今や主要な航空会社で導入しており、中東の航空会社など一部の航空会社を除いて普及しています。
ただし名前にエコノミークラスとあるようにビジネスクラスに近いと言うよりもエコノミークラスに近いと思います。
なので、すべての航空会社のプレミアムエコノミーの実感としては、ビジネスクラスよりもエコノミークラスにはるかに近くなります。
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JALやANAは空港でのチェックインに関しては専用のプレミアムエコノミーカウンターか、もしくはビジネスクラスのカウンターを利用します。
手荷物に関しては重量の優遇などは無くファーストクラス、ビジネスクラスの優先順位で津着空港で引き渡しになります。
ヴァージンアトランティック航空はプレミアム乗客に優先チェックインを提供していますが、ブリティッシュエアウェイズは提供していません。
どちらの航空会社でも、プレミアムエコノミーで受託手荷物の許容量が増え、最大重量が50ポンドの受託手荷物2まで預ける事が可能です。
JALやANAのプレミアムエコノミー利用者は空港の保安検査を受けた後のエリアにある航空会社のラウンジを利用することが出来ます。(空港によります)
利用できるラウンジはビジネスクラスラウンジになります。
ブリティッシュエアウェイズもヴァージンアトランティック航空も、必要なエリートステータスがない限り、エコノミーまたはプレミアムエコノミーの乗客へのラウンジアクセスを提供していません。
おそらく、エコノミークラスとプレミアムエコノミーの最も顕著な違いは座席になります。
エコノミークラスの座席と比較して、間隔がやや広いシートでシートピッチと足元のスペースを確保した座席でエコノミークラスと比較して深くリクライニングします。
ただし、ビジネスクラスのフルフラットや斜めになる座席と比較すると大きく劣ります。
プレミアムエコノミーの上級会員に対する対応ですが、JALはもともとアップグレードは無く、アップグレードが可能な予約クラスの場合にマイルや追加料金を支払う事で利用する事が出来ます。
ANAに関して昨年までは空席がある場合には上級会員にプレミアムエコノミーを提供していましたが、そのサービスが廃止になりJALと同様になっています。
ヴァージンアトランティックでは、上級会員はいつでも無料で座席を選択できますが、ブリティッシュエアウェイズでは、エグゼクティブクラブまたはワンワールドのエリートステータスがない場合は選択できません。
プレミアムエコノミーの空間は座席数が少ないのでエコノミーキャビンよりも小さくなります。
航空会社や航空機のタイプによっては、通常のエコノミーの数十行に対して、プレミアムエコノミーが4列または5列の場合もあります。
これにより、キャビンはより空間に余裕があり、静かで独占的な雰囲気になります。
アメリカン航空のプレミアムエコノミー
通常、通常のエコノミークラスでは、小さな枕と毛布と簡易的なイヤホンが提供されます。
プレミアムエコノミーではそれぞれの品質は大幅に良くなり、イヤホンでは無くヘッドホンを提供し性能も向上します。
ANAやJALでは搭乗時に歯ブラシやマスクなどが配布されます。
ヴァージンアトランティックとブリティッシュエアウェイズのプレミアムエコノミーの小さな基本アメニティキットがあり、内容的には日本の航空会社で配布されているものと同じ内容になります。
プレミアムエコノミーのシートに備えられているディスプレー画面は通常、標準のエコノミークラスよりも大きな画面になります。
利用できるコンテンツ(映画、テレビ番組、ゲームの数と種類)はエコノミーとまったく同じでが、これはビジネスクラスなども基本的には同じで差はありません。
プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスを比較した場合に、最も差が無い部分になります。
内容的にはほとんどエコノミークラスと変わらない内容になり、わずかに良い容器で提供されるということです。
ペットボトルホルダー
日本の航空会社に関しては軽食などが付く路線もあります。
アメリカン航空のプレミアムエコノミーは食事に関してエコノミークラスとは別の食事を用意しています。
ビジネスクラスと違って基本ワンプレートで提供されますが、内容的にはエコノミークラスの食事と比較して大きく改善されています。
ブリティッシュエアウェイズは、ワールドトラベラープラスの乗客に、「クラブワールドキッチンから」のメインコースを期待できることを約束します。
これは、ビジネスクラスの乗客が受け取るのと同じものです。
日本の航空会社では小さなスペースのプレミアムエコノミーキャビンに専任のクルーはいないと思います。
ブリティッシュ・エアウェイズなどには専任のクルーがいます。
ただし、飲み物や食事のサービスは前方からなので、最も早くサービスを受けることが出来ます。
プレミアムエコノミー運賃では、エコノミーの同等のポイントまたはマイルよりも多くのポイントまたはマイルを獲得できます。
日本の航空会社ではプレミアムエコノミーの積算率は最低で70%になります。
例えばヴァージンは最も安いプレミアム運賃で飛んだマイルの100%を獲得しますが、割引エコノミークラスの場合は50%マイルのみを獲得します。
ブリティッシュエアウェイズでは、割引WTPキャッシュ運賃で100%を獲得できますが、割引されたワールドトラベラーエコノミー運賃ではわずか25%しか獲得できません。
成田 | シカゴ、ダラス・フォートワース、ボストン、ロンドン、フランクフルト、バンコク、シンガポール、ジャカルタ、クアラルンプール、デリー、シドニー、ハノイ、メルボルン、マニラ |
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羽田 | ニューヨーク、シカゴ、ダラス・フォートワース、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ロンドン、パリ、ヘルシンキ、デリー、バンコク、シンガポール、シドニー、香港 |
関西 | ロサンゼルス、ロンドン |
今まで日本の航空会社であるJALやANAのほかに、ブリティッシュエアウェイズ、ヴァージンアトランティック航空、アメリカン航空、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空などでエコノミーとプレミアムエコノミーの両方を利用しました。
個人的には、お金を出してまでプレミアムエコノミーを利用するメリットがあるかどうかは疑問です。
わずかの金額差ならわかりますが、時には2倍近くの価格差があります。
確かに長距離線でプレミアムエコノミーを利用することはエコノミークラスよりも快適に過ごすことが出来ます。
少し広い座席、より広い足元とリクライニングがプレミアムエコノミーの最高のメリットです。
食事に関しては特に差を感じることが少ないと思います。
また、プレミアムエコノミーがあると、航空会社としては上級会員のアップグレードをプレミアムエコノミーまでに限定することが出来るようで、導入以来アップグレードはプレミアムエコノミーになっています。