アメリカではハワイのように事前の検査を行って陰性を証明すると14日間の検疫期間を免除するなど、州ごとに新型コロナウィルスへの対応は違っていました。
今回、大統領が替わり、アメリカを訪れる旅行者はすべて事前の検査と飛行機内でのマスク着用が義務づけられるようです。
ジョー・バイデン大統領は、すべてのフライトでフェイスマスクの着用を必要とし、他の国からアメリカに到着するすべての人々に検疫を義務付ける大統領命令に署名しています。
記者会見で、大統領は「私たちは今、病気の蔓延を遅らせるために必要な措置を講じるつもりです」と述べ、その中でマスクの着用を「愛国的な義務」と呼び、すべての電車、飛行機、バスでマスクが必要になると国民に伝えました。
大統領は、その他に飛行機で米国に来る旅行者は例外なく、「アメリカに到着するとき、飛行機に乗る前にテストする必要がある」と言っています。
旅行者の検疫要件の最終的な詳細はまだ検討中であり、保健社会福祉省、運輸保安局(TSA)、および連邦航空局(FAA)からの推奨に基づいて作成されます。
大統領は、これらの機関に、検疫期間に関する推奨事項、および旅行の許容可能なテストの種類とタイミングを14日以内に行政機関に提出するよう求めています。
大統領命令はまた、パスポートのデジタル版を含め、乗客が旅行の準備ができたときに予防接種の証拠として使用できる「ワクチンパスポート」を作成するなども検討しています。
アメリカに限らず、この状況では旅行や出張に行く直前に検査を受けることは非常に重要で帰国時にも検査ができるシステムを無料(もしくは安価に)実施することが必要になると思います。
今回の発表ではアメリカから海外に行くときにはどうなるのか発表されていませんが、どちらかというと新型コロナウィルスの震源地のひとつであるアメリカが国内だけではなく海外へも感染を拡大している側面があり、アメリカだけではなく各国とも同じルールで検査と検疫を決めてもらえるとわかりやすいと思います。