イタリア北部:理想的なイタリアの休暇の目的地を選ぶ方法

イタリアは、世界的に有名な芸術と建築、手付かずのビーチ、趣のある小さな村、そして世界で最高の料理とワインなど旅の目的にすることがいっぱいあります。

世界遺産だけでも50カ所以上になり、毎年増えています。

イタリアは地図を見るとわかるように南北に長く、イメージ的には日本と同じ感覚で考えるとわかりやすいと思います。

1回の旅行でシチリアから出発してローマに立ち寄り最後はミラノで滞在することも不可能ではありませんが、移動だけで相当な時間がかかり、旅行として観光やショッピング、食事などに費やす時間が削られることになります。

休暇を決めるのは簡単ですが、行き先を正確に選択するのははるかに難しい場合があります。

イタリア旅行の最初のステップは、互いに非常に異なる北イタリアと南イタリアのどちらを訪問するかを決定することです。

絞り込んだら、目的地を選ぶのがはるかに簡単になります。

イタリアの場合は北イタリア、中央イタリア、南イタリアに分けることが一般的になると思いますが北イタリアと南イタリアに分けて考えたいと思います。

今回は北イタリアを紹介します。

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イタリア北部の場合

北イタリアには、ファッショナブルな町として有名なミラノ、ピサの斜塔、そしてもちろん、ヴェネツィアとフィレンツェのルネサンスを象徴する都市があります。

これらの最も有名な都市に加えて、ボローニャに代表されるピエモンテのような食通の地域、イタリアアルプス全体のスキースポット(ドロミテとして知られています)、ベルガモやロミオとジュリエットで有名なヴェローナのような美しい町、そしてミラノからスイスに向けてコモ湖だけではなくたくさんの湖と雄大な景色があります。

イタリアの国境は北イタリアで、フランス、スイス、オーストリアに接しています。

その近くに行くとそれぞれの国の影響を受けているのがわかります。

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イタリア北部旅行の長所

  • イタリアの中ではなにかと効率的に実行される傾向があります。
  • 公共交通機関や道路の質に関しては、南イタリアと比較してよりアクセスしやすく、移動も簡単です。
  • 多くの場合、より豪華なホテルが多い(ただし、これは正確な目的地によって異なります)。
  • 国のこの地域では、多くのイタリア人がイタリア語の他に英語(およびドイツ語またはフランス語)を話します。

例えばミラノからヴェネツィアに列車を利用した場合2時間ほどで移動が可能です。

同じくミラノからスイスまでは40分程度、フィレンツェまでは2時間30分ほどで移動することができます。

ホテルもローマを除いてミラノやヴェネツィア、フィレンツェのホテルは豪華で歴史も長く、ヨーロッパらしいホテルが非常に多いと思います。

あくまで個人的な印象ですが、南イタリアはローマなどの観光地を除いて英語が通じなくなっていきます。

食事に関してもトスカーナ地方のフィレンツェや美食の町として有名なボローニャがあり、食材もイタリアで “キノコの王様” と呼ばれるポルチーニ茸(日本では乾燥したポルチーニ茸はありますが、生のポルチーニ茸は輸出できないので、イタリアでしか食べることができません)

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またトリフに関しても北イタリアは本場になり、黒トリフはもちろん貴重な白トリフも季節によってはレストランで提供されることがあります。

イタリア北部での休暇の短所

  • 一部の地域は高額になる可能性があります。
  • 一部の地域では、天気がそれほど暖かくなく、雪も降ります。
  • 北部の一部は、イタリアよりもヨーロッパ風に感じられる場合があります(特にミラノ)。

ミラノの中心部やヴェネツィア、フィレンツェのホテルは1年と通して高額になります。

その場合も滞在するホテルの場所などを変えることによって安くすることができます。

天気に関しては南欧と言われるイタリアですが冬は曇りの日が多く、雪も積もります。

雪に関してはボローニャあたりからミラノ、トリノにかけて1年に何回かは20cm程度の雪が積もります。

気温も寒く、フィレンツェやボローニャはまだ暖かいのですが、ミラノなどの気温は低くなります。

特に冬のヴェネツィアは日によっては風の強く、非常に寒くなります。

ただし、冬以外は気温も高く晴れの日が多くなります。

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イタリア旅行に向いている人

晴れた日のヴェネツィア。
  • ピサの斜塔、ミラノ、フィレンツェのドゥオーモ(教会)、ヴェネツィアの運河、などイタリアで最も有名な場所のいくつかを見たい人。
  • ファッションに興味のある人(ミラノ)。
  • 雨や雪が降ってもかまわない人(冬期間)。
  • 旅行にお金をかけられる人、豪華な旅行を考えている人。
  • 公共交通機関を利用したい方、またはイタリアの電車などの公共機関に頼りたい方。
  • イタリアへの初めての訪問者。

 

イタリア北部に行くのに最適な時期

イタリアに限らずどこでも観光にはハイシーズンがあり、当然旅行代金も高くなっています。

また、訪問先にはイベントやお祭りなどがあり、その期間だけ込み合うことが予想されます。

気温も重要になり、ヨーロッパでは日本以上に夏と冬の日照時間が違いますので、そのことも重要になります。

ヨーロッパは夏と冬では日照時間が大きく異なるのはパリや北欧などでは顕著ですが、南欧のイタリアといえども影響を受けることになります。

イタリア北部を訪れるのに最適な時期は4月から10月で、ここでは最も暖かくて日当たりの良い天気が続きます。

冬は雨、霧、雪が降ることがよくありますが、ヴェネツィアでの1月/ 2月のカーナベールのお祝いやヴェネツィアでのバレンタインデーなど、イベントや地元のお祭りがいくつかあります。

夏の北イタリアは過ごしやすく、快適です。

フィレンツェまで行くと夏の暑さはローマほどではありませんが高温になります。逆に冬は非常に過ごしやすい季節です。

イタリアへの旅行の際に日本から行く場合に価格変動を統計した資料はありませんが、海外では統計を出しているサイトがあります。 旅行予約サイトSkyscannerは、過去2年間のアメリカ内のすべての空港からイタリアへのフライト価格を分析しています。

その内容は平均してイタリア行きの最も高価な月は4月になります。(平均フライト料金は1,000ドルを超えています)。最も安い飛行月は10月になります(平均フライト価格は800ドル以下)。

当然のことながら、土曜日はの最も高価な曜日になります。 反対に最も安いのは水曜日のフライトになります。

日本からのフライトに関して実感としてはちょっと違っています。 高いと思う時期に関しては4月、7月、8月になります。 安いと思う時期は10月から2月までになります。 曜日に関してはやはり水曜日か木曜日が安い設定になっていると思います。

価格的には使用する航空会社で違います。 日系のJALやANAは高く、ヨーロッパ系の航空会社もそれに準じます。 はやり安いのは中東系カタール航空やエティハド航空になります。

中東系を利用する場合の往復ハイシーズンでエコノミークラス10万円程度。 往復ローシーズンで5万円代で税金などを含んで販売しています。

ビジネスクラスに関してはセール以外の変動は少ないと思います。 セールの時には20万円台で販売することもあります。

ホテルに関しても同様の結果がホテル予約サイトBooking.comのデータにも反映されました  。

例えばヴェネツィアの場合。 月平均のホテル宿泊料金に基づいて、5月は滞在費が最も高価な月です。 それと比較して2017年の11月には5月と比較して46%に急落しています。

ハイライト

  • ヴェローナ:ロミオとジュリエットの有名なラブストーリーの本拠地であるヴェローナは、イタリアで最もロマンチックなスポットの1つです。イタリアで最も保存状態の良いローマの円形劇場の1つである巨大なヴェローナアリーナがあります。
  • ミラノ:ミラノのような人気のあるイタリアの大都市は一見の価値があります。壮大な芸術、建築、そしていくつかの素晴らしい教会や大聖堂があり、またミラノはファッションの町としても有名で買い物をしなくてもショーウィンドウを見ているだけでも非常に洗練されています。(町を歩いている人も非常に洗練された方が多く、イタリアの中でも特殊です)
イタリア、フィレンツェ
  • トスカーナ(フィレンツェ):トスカーナのなだらかな丘、イタリアンワイン、城、大聖堂、フィレンツェのアルノ川など観光するスポットは非常に多くあります。
  • ピエモンテ(ボローニャ):食通とワイン愛好家は、イタリアで最高のワインと料理のいくつかを味わうことができます。
  • 北の湖水地方:ミラノから40分くらいの場所にコモ湖、ガルダ湖、マッジョーレ湖、イセオ湖、オルタ湖、ルガーノ湖、ヴァレーゼ湖など、北部の多くの湖水で休暇を楽しんでください。
  • プロセッコロード:シャンパン(厳密にはスパークリングワイン)のイタリア版にを生産する地域があり、広大なブドウ園、美しい村を体験し、もちろん、プロセッコを伴うイタリア料理を楽しむのに最適な場所です。
  • チンクエテッレ:ジェノヴァからピサにかけての海岸にあるこれらの5つのカラフルな崖の上の村は、世界遺産にもなっています。
  • ヴェネツィア: イタリアの中でも最も有名な都市のひとつ、ヴェネツィアは滞在しているだけでも他では体験できない旅行になると思います。
  • ヴァルガルデーナ: 750マイル以上のゲレンデがある、これはイタリアで最も人気のあるスキーリゾートの1つです。

 

 

まとめ

 

これから、初めて旅行する方も何度かイタリアに行ったことがある人にも、イタリアの飽きることのない魅力を伝えて行ければと思います。

ここ2年ほどはイタリアに行っていませんが、その前は40回以上仕事とプライベートで訪れていますので、そういった経験を元に情報を提供できたらと考えています。

個人的にイタリアで好きな場所は湖水地方やフィレンツェ、ローマ、ヴェネツィア、ナポリなどになります。

その他に途中で立ち寄るアレッツォやパドヴァ、リミニ、ペルージアなどの中世の面影を残す魅力的な小さな町が数多くあります。

そのような場所も紹介していきたいと思います。

 

tanahashi