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ANAのマイルで世界一周特典航空券を考えている方へ
2024年の4月24か発券分よりANAマイレージクラブで
特典航空券に必要なマイル数が増加します。
ANA マイレージクラブ 2024年4月18日より特典航空券の必要マイル数が大幅増加
それを受けてANAのマイルを使っての
ビジネスクラス世界一週特典航空券がどうなるか調べました。
結果は今のところ変更はないようです。
ただし、この状態もいつ変わるかわかりません。
ANAは高額の燃料サーチャージが特典航空券で予約する際は必要になり、
今回の特典航空券に関するマイル数の増加で魅力は減少しました。
エコノミークラスの特典航空券ではアメリカやヨーロッパで
往復7万円前後の燃料サーチャージが必要になり、
殆ど意味が無くビジネスクラス以上に関しても
今回の変更で燃料サーチャージの負担に加えて
マイル数の増加でお得感は少なくなりました。
このような状況ではまとまったマイルは必要になりますが、
ANAのマイルで世界一周を特典航空券を利用できるのは非常に魅力的です。
ANAも所属しているスターアライアンスの世界一周は
有料の金額もお得な設定ですが、ANAのマイルを利用すると非常にお得感があります。
今はまだ燃料サーチャージが高く負担になりますが、
ビジネッスクラス以上の座席を利用できるなら、ANAマイレージクラブで世界一周は
心理的にはそれほど高くは感じないかもしれません。
ANAマイレージクラブで世界一周旅行はアライアンスと総マイル数、
座席の種類によって金額が違います。
スターアライアンスの世界一周を例にとると、
確か10年ほど前にはビジネスクラスの29,000マイル以内で
50万円台で行くことが出来ましたが、
今の価格で50万円台はプレミアムエコノミーになります。
ビジネスクラスでは70万円以上となって、
10年前と比較すると35%ほど価格が上昇しています。
座席の種類 | 29,000マイル以内 | 34,000マイル以内 | 39,000マイル以内 |
エコノミークラス | 358,900円 | 422,700円 | 494,600円 |
プレミアムエコノミークラス | 553,800円 | 632,300円 | 734,800円 |
ビジネスクラス | 705,500円 | 822,000円 | 958,900円 |
ファーストクラス | 1,141,000円 | 1,344,000円 | 1,504,800円 |
この金額は新型コロナウィルス前と変わりは無いようです。
この世界一周に関してANAのマイルで世界一周特典航空券を
利用する方法があります。
マイルを使った世界一周に対応できる航空会社は何社かあり、
その中のひとつが日本の航空会社であるANAになります。
実際に世界一周旅行を計画するとわかるのですが、
大まかの旅程に関してはスターアライアンスが提供している
Webページを利用することによって路線の検索とマイル数の計算が出来ます。
しかし、細かい部分での確認と調整が必要なので、
その部分は電話などでの確認になります。
その点でもANAが対応していることは心強いと思います。
ANAのマイルを使って世界一周旅行を行う場合に
ビジネスクラスで115,000マイルから可能になります。
世界一周航空券に関しては座席クラスとマイル数によって金額が変わることは前述しました。
エコノミークラスで飛行距離29,000マイルでは358,900円になります。
同じエコノミークラスで29,000マイルを特典航空券で予約した場合、
ANAのマイルで考えると120,000マイルになります。
金額的には有料でも十分魅力的です。
それでも世界一周を考えた場合にはビジネスクラス、
またはファーストクラスでの予約が前提になると思います。
旅程によっても違いますが約2週間ほどで25,000マイル以上移動する場合は、
移動しているときにも十分な休息が必要になります。
それとビジネスクラス以上であれば空港でラウンジを利用することも出来ます。
どちらも疲労を抑えて快適な旅行を行うことを考えると重要になる要素になり、
それが有料の場合はエコノミークラスの約35万円が
ビジネスクラスでは約70万円を2倍の設定になります。
エコノミークラスで120,000マイル、
ビジネスクラスで29,000マイルまで170,000マイル
とわずか50,000マイルしか違いはありません。
そして世界一周に最低限のマイル数で行くことができる
20,000マイル以下なら有料の場合は変化はありません。
マイル利用の特典航空券の場合は115,000マイルで可能になります。
そういった意味でもANAマイレージクラブの世界一周特典航空券を利用する場合には
ビジネスクラス以上がお勧めです。
ANAマイレージクラブは、スターアライアンスの
航空会社で世界一周チケットを予約するのに最適な航空会社です。
日本の会員はANAのマイルにポイントやクレジットカードで集約する事が簡単にできます。
ANAの特典航空券で世界一周をする場合には大まかに次のようなルールがあります。
マイル数の設定に関しては非常にシンプルです。
フライトマイル数が多いほど、チケットの価格が高くなります。
特典航空券のマイル数は次のとおりです。
ANAの特典航空券に関しての欠点の1つは、スターアライアンスパートナーの
ほとんどに燃料サーチャージの追加料金が発生することです。
現状では原油価格が沸騰していますのでANAを含めて
燃料サーチャージはそれなりに負担になります。
ただ、ビジネスクラス以上の特典航空券なら
燃料サーチャージも許容できるように思います。
ANAで予約する利点は、旅程が短いほどマイルが少なくて済み、
スターアライアンス参加している航空会社が最も多いため、
最も多くの航空会社のパートナを利用して旅程をと目的地を選択できることです。
ANAでは、やや厳格なルーティングルールにもかかわらず、
可能な限り少ないマイルで行きたい都市へのフライトを予約できます。
ANAマイレージクラブで途中降機の回数も最大限8か所の経由地を選択できます。
一見少ないように思うかもしれませが、
2週間弱での旅程を考えると十分な回数になります。
世界一周を考えた場合にルートを考えることは非常に時間もかかり、労力も必要になります。
どこに行きたいかというおおまかな考えがあると思いますが、
スターアライアンスの航空会社でルートを計画する必要があります。
最初に考えることは、東に行くか西に行くかを決めることです。
個人的には時差の負担が少ない西回りをお勧めします。
西回りは日本からヨーロッパ、そしてアメリカから日本へ向かうルートです。
同じ29,000マイル以内で両方のルートの一例を記載します。
西回りの場合は東京を出発して(地方空港でもマイル数は問題ありません。)
成田空港からバンコク–ANA
バンコクからパリ–タイ国際航空
パリからニューヨーク–ユナイテッド航空
ニューヨークからロサンゼルス–ユナイテッド航空
ロサンゼルスからニューヨークのオーランド–ニュージーランド航空
オーランドから東京-羽田(HND)– ニュージーランド航空
東京-羽田-シドニー(SYD)– ANA
シドニー-サンフランシスコ(SFO)–ユナイテッド航空
サンフランシスコ-シカゴ-オヘア(ORD)–ユナイテッド航空
シカゴからニューヨーク(LGA)–ユナイテッド航空
ニューアーク(EWR)からフランクフルト(FRA)–ユナイテッド航空
フランクフルトからプラハ(PRG)–ルフトハンザ
香港から東京-羽田(HND)– ANA /
ストップオーバー3:プラハからイスタンブール(IST)–トルコ航空
イスタンブールからシンガポール(SIN)–トルコ航空
シンガポールから香港(HKG)–シンガポール航空
香港から東京-羽田(HND)– ANA
どちらの旅程も29,000マイル以内で収まります。
西回りの旅程は札幌や福岡から出発しても29,000マイル以内になります。
合計で29,000マイルのフライトで特典航空券に
170,000マイルのANAマイレージクラブマイルが必要になります。
各フライトがビジネスクラスであることを考えれば、非常にお得な内容です。
最低限の20,000マイル以内でANAの特典航空券に
必要なマイル115,000マイルのルートも参考までに掲載していきます。
東京-羽田-サンフランシスコ– ANA
サンフランシスコ-ラスベガス–ユナイテッド航空
ラスベガス-ロサンゼルス–ユナイテッド航空
ロサンゼルスからパリ–ユナイテッド航空
バリからバンコク–タイ国際航空
バンコクから成田空港
世界一周は2回から3回に分けて1年間の内に行う事も出来ます。
世界一周に出発した後に一旦戻り、
まとまった休暇が取れる時期に再開することもできます。
今は片道の航空券でも価格が変わらないので有料で、
もしくはマイルを使って特典航空券で片道を予約して戻り、また再開することも可能です。
例えば日本からロサンゼルスまで行き観光した後に日本に戻り、
次回の旅行はニューヨークから始めることも出来ます。
同じ大陸内であれば陸路での移動もありますのでそういったことが可能になります。
スケジュールを調整することはちょっと大変ですが、
効率的に旅行をすることが可能になります。
これはANAのマイルで世界一周特典航空券を利用する場合でも同じです。
ANAで世界一周を予約する実際の方法は複雑そうに見えます。
しかし実際に行ってみるとプランの作成から予約まではそれほど難しくありません。
ANAのマイルを使った世界一周に関しては
Webページで特典航空券の予約することはできません。
また、ルートの検討や使用するマイルに関係する総マイル数を調べたりすることが
必要となりますのでまずはスターアライアンスのWebページに行きます。
ANAのマイルで世界一周のルート検索ではスターアライアンスの中で
世界一周旅行を検討する際に使用する、
を使用して、世界一周のルールに則って都市間を接続するルートを検討します。
新しい旅を検討する前にデータを入力して簡単に旅行を設定をします。
居住地や予約クラス、出発地と出発日
(ルートを決めるプランの段階ではアバウトでも可)を入力します。
入力が終わったら「次のページ」を押すと下の画面になります。
前に入力しているので出発地と最終到着地は東京に設定されています。
次の目的地を検索するために「目的地を追加」に
直接空港コードを入力するか、横の+を押します。
例えばバンコクに行きたい場合は「BKK」と入力するか
+を押すと
例えば東京から出発する場合は国を選択したあと就航している
都市のリストが表示されるので、その都市を選択します。
上の図はタイを選択したあとに東京から行くことの出来る
バンコクとプーケットが表示されます。
ここでバンコクを選択すると
バンコクが表示され、バンコクを出発する日を選択します。
必要を選択すると東京からバンコクへのルートが確定になり、
マイル数も表示されて次の目的地を選択する画面に戻ります。
あとは、この作業を繰り返して東京まで戻った時点で、
総マイル数も表示されます。
すべてのルートが確定したら、ルートをプリントします。
先に記載したようにANAのマイルで世界一周の特典航空券はWebでは予約できないので、
ANAに電話してチケットを予約する必要があります。
電話は非常に時間がかかりますが、親切に対応してもらえると思います。
その際に検索ではわからない乗り換え時間がその空港に適切か?、
他に良い時間帯がないかなどはアドバイスをもらえるので、
初めての方でもある程度の旅程が決まっている場合は
空席状況を調べながら席を確保していきますので、ほとんどお任せになります。
実際に特典航空券を利用した世界一周を考えてみたいと思います。
成田空港~タイのバンコク~フランスのパリ~アメリカのロサンゼルス、
ラスベガスを回ってサンフランシスコから帰国するルートになります。
この旅程では20,000マイル以下になりますので、
ANAのマイルを使った特典航空券ビジネスクラスの世界一周では
必要マイル数は115,000マイルになります。
ビジネスクラスで115,000マイルがかかる20,000マイル以内の
特典航空券を予約することが可能です。
ファーストクラスの世界一周が180,000マイルなので保有する
マイルに余裕があればファーストクラスでも良いと思います。
しかし、残念ながらこの旅程ではファーストクラスを提供している航空会社が少なく、
ビジネスクラスでの旅程になります。
全体として、19,992マイルになりました。
この旅程で本当はラスベガスから帰国はロサンゼルス経由が本当の希望でしたが、
それでは20,000マイルを超えるので、近いサンフランシスコにしました。
どうしてもロサンゼルスを経由して帰国したい場合はレンタカーを利用して陸路を行くか、
国内線を購入、もしくは違う予約で特典航空券を利用するとロサンゼルス経由で
帰国することができます。
これらの地上での移動や国内線を利用した場合は、
飛行距離の合計にはカウントされません。
たとえば、ロサンゼルスからニューヨークに飛ぶだけで2,000マイル以上の節約ができるので、
その分特典航空券に必要なマイルを減らすことができます。
変更については、この特典航空券の日にちは無料で変更できますが、
航空会社やルーティングを変更することはできません。
有料で世界一周を考えている場合は世界一周に強い旅行代理店に依頼する方法もあります。
また、クレジットカードなどで旅行業務を代行するサービスがある場合は、
そちらに依頼しても良いと思います。
その際でも、ある程度のルートに関しては事前に調べておく必要があります。
ANAのマイルで世界一周特典航空券は
今の原油高などの影響で燃料サーチャージが負担になります。
しかし、旅行の距離とビジネスクラスを利用できるので、お得感は高いと思います。
もし、ANAが変動制を導入した場合などは、多分このマイル数ではいけなくなります。
今のところそういった話は出ていませんが、この先どうなるかわかりません。
上記で参照したANA WebサイトのFAQを次に示します。
- ラウンドザワールドの旅程の場合、必要なマイレージは、
旅程全体の基本セクターの総マイレージに基づいて計算されます。
(計算には陸上輸送部門は含まれていません。)- 大西洋と太平洋の両方を一度通過するには、
フライトを使用する必要があります。- 旅程の飛行方向は、東から西または西から東でなければなりません。
バックトラックは許可されていません。- 出発地点と最終帰国地点の間で最大8回の立ち寄りが許可されています。
(ヨーロッパ内では最大3回のストップオーバーが許可され、
日本国内では最大4回のストップオーバーが許可されます。)- 出発国に戻るための最後の国際線の出発日は、
旅程の最初の国際線の出発から少なくとも10日後でなければなりません。
例:10月1日に日本を出発する場合、10月1日+ 10日= 10月11日となります。
したがって、日本への復路便は10月11日以降である必要があります。- 最大12のフライトセクターに加えて、
旅程には最大4つの地上輸送セクター(同じ都市の異なる空港間の旅行を含む)
を含めることもできます。