今回、アメリカで楽天モバイルを試してみました。
楽天モバイルは60数カ国で利用することが可能で、出発前に楽天モバイルに行ってアメリカでの状況を聞きました。
一応、対応はしていますがアメリカは広いので、つながるかどうかわからないと言われたのでロサンゼルスの都市部で利用することを伝えましたが、答えは同じでした。
楽天モバイルは1ヶ月で付きに使えるギガ数から2GBまで海外で使用することが可能で、設定もローミングをオンにするだけで現地の契約通信会社を利用することができます。
アメリカはT-Mobileが対応しています。
T-Mobileは日本で言うところのKDDI的な位置づけでエリアも広く、高速通信網が充実しています。
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結果から先に言うと、非常に微妙です。
通信は出来ます。
空港に降り立ってから直ぐにローミングをオンにすると接続先がT-Mobileになり、利用できるようになりました。
しかし、速度が非常に遅く、ロサンゼルス空港でも3Gになり、テキストやLINEのメッセージくらいなら確認できますが、ネットで何かを見ようとすると非常に時間がかかります。
地図もなかなか表示することが出来ず、限られた使い方になります。
ロサンゼルス空港は当然通信網は充実していて、遅くなるわけではありません。
他の場所でも試してみましたが、どこも同じ状況でした。
最初に結果をお伝えしましたが、無いよりはましと言った状況になります。
当然、元が遅いのでデザリングは対応しているようですが、そちらも利用できるレベルではありませんでした。
海外でモバイル通信が必要なのはレンタカーを借りるのでナビをして利用するのが個人的には、最も重視しています。
一昔前は現地でカーナビをBestBuyなどで購入して利用していました。
今はスマートフォンにインストールされているAppleMapやGoogleMapを利用してナビにしています。
特に今のレンタカーはカープレイ(CarPlay)とAppleWatchがあると非常に便利です。
なので地図も遅く表示する楽天モバイルでは実用に耐えないことになります。
今回は万が一のこともありますので、事前にGoogleMapでロサンゼルス周辺の地図をダウンロードしていたので通信がほとんど出来なくても道路状況は反映しませんが、位置情報を使ってナビは使えます。
ほとんど使えない楽天モバイルでしたが、その点では支障はありませんでした。
AppleのCarPlay対応の車がほとんどなので、海外に行くときにはiPhoneが最も便利です。
カープレイ(CarPlay)は車にiPhoneを接続すると運転中でもSiriを利用して音声指示で地図を利用したナビゲーションやオーディオの操作、メッセージの送受信、メモや天気、日本の時間などを調べることができます。
実際に使ってみと。
接続はライトニングケーブルで車に搭載されているUSB端子に接続して、画面左下のCarPlayのアイコンを押すだけです。
すると写真のようにCarPlayの画面が表示されます。
通話、メッセージの送受信(簡単な内容ならハンズフリーでメッセージを送ることができます)、ミュージックなどのアプリを利用する事が可能で、非常に便利でした。
この画面で音楽やマップなどを選択することもできますが、iPhone自体でも操作することが可能なので、音楽の選択や地図で目的地を設定する場合にはiPhoneで行った方が便利でした。
実際に地図ソフトを立ち上げてナビゲーションを行うと
カーナビに関してiPhoneのSiriを起動して地名や目的地、ショップなどを伝えるか、iPhone で設定すると自動的にアップル純正マップが車のディスプレーに表示され、ルートが表示します。
ナビに関しては車に搭載しているナビを利用する事も可能です。
しかし、日本語にできるナビもありますが、基本は英語の表示で音声も英語、住所などを指定するのも英語と、なれるまで大変です。
また、走行中は目的地の変更や検索はできません。
カープレイ(CarPlay)を利用すると走行中でも、例えばガソリンスタンドやコンビニの検索が可能なのでとても便利です。
Siriなので一人でドライブ中に話し相手になってくれることもできます。
目的地の設定もiPhoneの地図ソフトで行きたい場所を長押しすると経路案内の表示が出てきますので、そこで設定するだけです。
今回は通信が遅いのでGoogleマップをダウンロードして利用しました。
今回は活躍しませんでしたがAppleWatchも持っていると、さらに便利です。
AppleWatchの場合はiPhoneでAppleMapを利用してナビゲーションしていると、交差点や高速道路で分岐点や違うハイウェイに接続する時などにバイブレーションされて、注意を喚起します。
これが、海外では思った以上に活躍します。
一般道は、また速度の速くなく、交差点などでは減速することも多いので、間違うことも少ないと思います。
しかし、ハイウェイでは速度も速く、分岐点などわかりにくい場合もあります。
そういった時に時計が振動するとついうっかり通過してしまう事もなく、非常にわかりやすかったと思います。
ついでに海外でレンタカーを利用する際のオーディオについても記載します。
海外でレンタカーを利用する際に結構重要なのがオーディオになります。
レンタカーにはオーディオがついていて、地元のラジオなどはそのまま聞くことができます。
アメリカなどでは洋楽を聴く方にとってはなじみのある音楽が聞くことができるので、まだ良いと思います。
しかし、イタリアなどの英語圏ではない国ではアメリカの音楽もかかりますが、地元の音楽が多く、地元の音楽は聴いたことがないのでドライブ中に聴く音楽としては、ちょっと困ります。
海外でレンタカーを借りる際の音楽に関してわかっている範囲で記載していきます。
海外レンタカーのサイクルは大手のレンタカー会社では2年から3年ほどで新しい車に変わります。
オーディオに関しても5年ほど前にはCDのみに対応していてライン入力もない車が大半でした。
それが、3年ほど前にはライン入力が当たり前、USB接続できる車は少数でした。
今ではUSB接続は当たり前、Bluetooth(ブルートゥース)で接続できる車が増えています。
もちろん国によって普及の仕方は違います。
現在では当たり前についているUSB接続はライン入力と違って利点があります。
USB接続なので接続時には充電することができます。
音声もクリアでハンドルについているコントローラーで曲の操作や音量の調節ができます。
良いことずくめのUSB接続ですが、全ての機種が対応しているわけではありません。
最も簡単に接続できるのはiPhoneやiPod、iPod touchなどになります。
接続してオーディオのメニューでiPodを選択するだけです。
その他のソニーのウォークマンやアンドロイドのスマートフォンは、接続はできますが音楽を聴けない場合があります。
音楽のデーターをマイクロSDなどに入れている場合には、ほぼ聞けませんでした。
内蔵のメモリーに入っているなら聞けるかもしてませんが、各種データーを外部メモリーに保存している方は多いので、接続を考えると不向きです。
Bluetooth(ブルートゥース)で接続が可能であれば、そういった問題はありません。
しかし、現状ではBluetooth(ブルートゥース)で接続できる車になるかは、選択することができない状態です。
そう考えると、iPodなどを古くても用意しておくことをお勧めします。
iPodであれば昔の機種(古い端子のiPod)でも対応しますので、安い価格で入手可能です。
楽天モバイルも1GBまでタダであれば、海外でサブ回線として利用するのもありかと思います。
通信速度が遅くても、最低限は使えるので。
しかし、今後は最低でも1,000円程度の費用が発生することを考えると、サブとしても海外での利用は必要なのか疑問に思います。
今後は海外旅行も増えると思いますので、楽天モバイルの売りの部分になると思うのですが、今回使った感想では他の回線か、iPadでも持って行ってAppleSimを使って直接T-Mobileと契約して利用する方が実用的と感じました。