旅行での快適さにおいて航空会社の上級会員と同じくらい重要なのはホテルの上級会員になります。
ホテルでの滞在が快適で満足できる様々な特典をホテルチェーンは用意しています。
しかし、その特典がどれくらいお得なのか、またはその上級会員になることが本当に意味のあることかわかりにくいと思います。
先日はIHGリワードクラブの上級会員について記載しましたが、今回はヒルトンオナーズの上級会員について考えてみたいと思います。
あくまでも一つの見方なので、記載されていない特典やホテルの配慮などを考えると、これがヒルトンオナーズの上級会員に関して全てを表しているわけではありません。
また、ヒルトンオナーズに加盟しているホテルブランドによっても内容や金額は変わりますので以下で説明するメリットを重視する方もいれば、ヒルトンオナーズのブランドが好きで宿泊する方もいます。
そう言ったことも踏まえて参考にしていただければと思います。
最後に、ヒルトンオナーズのエリートステータスに関して数値化する前提として、以下の条件で計算しています。
- 上級会員レベルに必要な宿泊数よりも20%多くの宿泊。
- 1泊あたり平均15,000円の宿泊費。
- 平均滞在は2泊で計算。
- ブランド毎に費用が違いますが、できるだけ平均的にする。
- 1ドルは100円で計算
ヒルトンオナーズ・シルバー会員(5,500円)
1滞在あたり1,100円のメリット
ヒルトンオナーズ・プログラムの最初の上級会員はシルバー会員になります。これは通常、4滞在または10泊後に獲得できます。
また、ヒルトン・オナーズVISAクラッシックカード自動特典として含まれています。ここでは、5回の滞在を完了した場合を考えます。
- 20%ポイントボーナス(2、000円):ヒルトンホナーズのシルバー会員は、通常の会員よりも20%多くポイントを獲得できます。これにより、ほとんどの施設で1ドルにつき2ポイント追加されます)。1泊15、000円で10泊すると、毎年150,000円の費用に対して、3,000ポイントのボーナスポイントがもらえます。
- 特典滞在での5泊目無料(3,000円):年間最大20泊の滞在に対してヒルトンオナーズポイントをエリート会員として引き換えるたびに、5泊ごとに無料(最大4泊分)になります。これにより、低カテゴリーのホテルでの5泊滞在の5,000ポイントから、最高級ホテルでの5泊、ハイシーズンの滞在の95,000ポイントまで、どこでも利用可能です。この項目は、利用するホテルによって3,000円から57、000円までの価値があり、10泊、15泊、または20泊の宿泊を予約するとさらにお得になります。ただし、シルバー会員の場合、ポイントによる無料宿泊を頻繁に利用するのに十分なポイントを獲得できない可能性が高いため、その範囲の最も安い部分を参考にしています。
- 1滞在あたり無料のボトル2本(500円):シルバー会員に対する特典は、ほとんどの施設(ハンプトン、ホームウッド、ホーム2スイートを除く)での滞在ごとに無料のペットボトルになります。これを500円とします。
ヒルトン・オナーズ・ゴールド会員(126,000円)
1滞在あたり5,250円のメリット
- 80%ポイントボーナス(34,500円):ゴールド会員は、有料の滞在で80%のポイントボーナスを獲得し、その結果、1ドルにつき8ポイントが追加されます。1泊15,000円の場合、合計720,000円の支払いが必要になり、57,600ヒルトンポイントが追加されます。
- マイルストーンボーナス(6,000円):ヒルトンオナーズプログラムの最新のアップデートの1つは、2018年にマイルストーンボーナスが追加されたことです。対象となる40泊に達すると、10泊ごとに10,000ボーナスポイントを獲得できます。今回は1回のボーナスポイントが対象になります。
- 特典滞在で5泊目無料(7,500円):シルバー会員と同様に、ゴールド会員として年間のすべての特典交換で5泊目も無料で利用できますが、より多くのポイントを獲得しているため、 利用機会が増え、より高いホテルカテゴリーでの利用になると思います。そのことを考慮して最小限の使用を前提に計算しました。
- 1滞在あたり2本の無料のボトル入り飲料水(2,500円):同じメリット、より頻繁な利用。
- 部屋のアップグレード(48,000円):ゴールド会員の場合、ヒルトン、ウォルドーフアストリア、コンラッド、キュリオ、ダブルツリー、キャノピーなど、ほとんどの参加ブランドでアップグレードする資格があります。公開された特典では、これは「エグゼクティブフロアルームタイプまで」であるため、スイートルームは除外されます。(以前はゴールドス会員でもスイートにアップグレードされました)。残念ながら、この特典は、日本のホテルでゴールド会員としてエグゼクティブラウンジにアクセスする唯一の方法です。ラウンジを利用するためにはラウンジにアクセスできる部屋にアップグレードすることが前提です(海外のホテルではゴールド会員でもラウンジを利用できるホテルは多いとおもいます)。最低限ワンランク上の部屋にアップグレードされたとして価格差を考えました。
- 朝食(24,000円):アップグレードによってエグゼクティブラウンジにアクセスできない場合(または、ラウンジのないホテルに滞在している場合)でも、会員の他1名分を対象に、ほとんどのホテルブランドで無料の朝食特典があります。これにより、1滞在につき1,000ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイントまたはご滞在中に毎日無料でご提供するコンチネンタルブレックファストを選択してウォルドーフアストリア(2018年最新の追加)、LXR、コンラッド、キュリオ、ヒルトン、ダブルツリー、タペストリーコレクションで無料のコンチネンタルブレックファーストが提供されます(実際はレストランでのビュッフェスタイルのバイキング)。ヒルトンガーデンインなど1滞在につき750ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイントまたはご滞在中に毎日無料でご提供するコンチネンタルブレックファストフルサービスを選択して利用できます。実際の価格はもっと高いと思いますが、得られるボーナスポイントを朝食代から引いて1泊あたり1,000円に固定しています。
- ボーナスポイントまたはその他のウェルカムアメニティ(3,500円):朝食が必要ないかラウンジが使える場合にはチェックイン時にボーナスポイントを選択できます。ただし、低価格ホテルブランドで500ポイント、ヒルトングランドバケーションズ施設で1,000ポイント、エンバシースイーツ、ハンプトン、トゥルー、ホームウッドでボーナスポイントまたはスナック/ドリンクなどをホテルで利用できます。(実際にはほとんどボーナスポイントになると思います。)
ヒルトン・オナーズ・ダイアモンド会員(302,500円)
1滞在あたり8,402円のメリット
- 100%ポイントボーナス(65,000円):ダイヤモンドメンバーは、滞在のベースポイントで最高のボーナスポイントを獲得することができます。1ドルにつき10ポイント(Home2スイートで5ポイント)を獲得します。1泊15,000円で72泊すると、1,080,000円の支払いになり、108,000ボーナスポイントが得られます。
- マイルストーンボーナス(42,000円):10,000ポイントのマイルストーンボーナスは、対象となる40泊から始まり、その後10泊滞在するごとに継続します。ダイヤモンド会員は、1年で60泊に達すると、さらに30,000ポイントを獲得します。上記の想定された36回の滞在と72泊を考えると、4回の10,000ポイントボーナスに加えて30,000ポイントボーナス、合計70,000ポイントのボーナスポイントになります。
- 48時間の部屋保証(2,500円):ヒルトンオナーズは、ダイヤモンド会員に48時間前の通知で保証付きの空室状況も提供します。この特典は実際にはあまり利用価値がないため最小限の評価で計算しています。
- 特典滞在で5泊目無料(12,500円):同じ特典、より頻繁な利用。
- 1滞在あたり無料のボトル2本(5,000円):同じメリット、より頻繁な利用。
- 無料のプレミアムインターネット(7,000円):ヒルトンオナーズはロイヤルティプログラムのすべてのメンバーに無料のインターネットを提供していますが、ダイヤモンドメンバーは滞在中にプレミアムネットワークにアクセスできます。ヒルトンに限らずマリオットなどでもこれらのサービスを無料で提供していますが、実際には速度に違いが実感として早いと思ったことがないので(ダウンロードやWeb閲覧でほとんど変わらない?)この価値を1泊あたり100円程度と考えます。
- ルームアップグレード(108,000円):ダイヤモンド会員はゴールド会員と同様のアップグレード特典があります。ただし内容は利用規約には毎期されますがスイート(「ジュニア」、「スタンダード」または「1ベッドルーム」)が含まれます。ただし、このアップグレードは当然空室がある場合にとい注意書きがあるように保証はありません。ただし、アップグレードの内容はゴールド会員よりは確実に良くなっています。そのため1泊あたり3,000円にしています。
- 朝食(36,000円):同じメリット、より頻繁な利用。
- エグゼクティブラウンジへのアクセス(10,000円):ダイヤモンド会員とゴールド会員のもう1つの重要な違いは、ダイヤモンド会員は対象の部屋にアップグレードしなくても、エグゼクティブラウンジへのアクセスが保証されることです。朝食を提供することに加えて、ほとんどのラウンジはオードブルを楽しめるカクテルタイムがあり、その際にはアルコールも提供されます。朝食はレストランで利用することを前提に、そのほかの使用で考えました。
- ボーナスポイントとその他のウェルカムアメニティ(14,500円):ダイヤモンド会員には、追加のウェルカムアメニティ、またはより幅広い選択肢があります。ウォルドーフアストリア、コンラッド、キュリオ、ヒルトン、ダブルツリーなどのブランド全体では、朝食やアップグレードに加えて1滞在あたり1,000ボーナスポイントが含まれますが、特典は限定サービスブランドのゴールド会員と同じような内容です。
平会員から始めた場合は?
もちろん、いままで記載していたのは2018年にこれらの上級会員に必要な資格を手に入れ、現在上級会員として特典を利用している会員の価値を表しています。
ヒルトンオナーズの最初の会員レベルから4滞在(または10泊)を完了してシルバー会員を獲得するまで、ポイントはたまりますが特典を利用できません。その後、ゴールド会員に到達してからダイヤモンド会員に到達するまで、追加の特典を利用できません。
ヒルトンオナーズの上級会員を考えた場合は年会費はかかりますが、やはりヒルトン・オナーズVISAゴールドカードに入会してゴールド会員になることが、最も価値がある方法になると思います。
ヒルトン・オナーズVISAプラチナカードに入会して条件をクリアしてダイヤモンド会員を狙うことも選択肢としてはありますが、年会費と条件を考えると費用対効果で年会費1万円程度(方法によってはそれ以下の年会費になります)で条件なくゴールド会員になれる方法が最も懸命な選択になると思います。
もちろん、年間に規定の回数を宿泊して上級会員になれる方に関しては、その必要はないと思います。
ただし、そういった方はもうすでに他のホテルプログラムで上級会員になっていると思います。
ヒルトンオナーズの価値は?
ホテルプログラムで上級会員を獲得することは、旅行における満足度を高めるために素晴らしい方法です。
ヒルトンオナーズは、顧客に素晴らしい特典を提供します。
これまで記載したそれぞれの上級会員の特典を金額化したのは一つの目安になります(しかも控えめに)。
ただし、これまで記載した特典がすべてではなく、また重視する特典によって会員ごとに価値は変わってきます。
ヒルトンオナーズの特典を考えたときに中間層のゴールド会員から朝食の特典が利用できるのは、他のホテルプログラムにはない大きなメリットになります。
しかも、クレジットカードに入会するだけでステータスを獲得、また維持ができるので最低でもゴールド会員を持っていてもいいと思える内容です。
過去に2回ほどダイヤモンド会員になって利用していましたが、その時に日本のホテルに宿泊できる際にはラウンジを利用でたので、その部分ではいいと思いましたが、海外のヒルトンではゴールド会員でもラウンジが利用できるホテルが多く、主に海外でホテルを利用しているのでゴールド会員で十分と感じたのも実感としてあります。