今回の新型コロナウィルスによってホテルチェーンでは上級会員の救済やポイントの期間延長などの施策を行っています。
その中で、問題になっているのが事前決済で予約した方への対応になります。
事前決済の場合、通常は予約時にクレジットカードで支払うため、キャンセルや変更はできません。
ところが今回の新型コロナウィルスによって、事前決済を行った方に2つの不利益が発生しています。
一つ目は純粋にキャンセルや変更ができないこと。
2つめは事前決済したときよりも稼働率が低下したためホテル料金が今予約した方が大幅に安くなっている事です。
今回、ホテルチェーンの中では初めてワールドオブハイアットが事前決済に対する対応を発表しました。
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3月8日までに返金不可の前払い料金を予約した方は、旅行をキャンセルすることを選択した場合、10,000ワールドオブハイアットポイントを獲得できます。
この対応は、6月末までの滞在が対象となり、ワールドオブハイアットに直接予約した場合にのみ対応します。
ただし、ワールドオブハイアットでは予約に対して返金には対応していません。
返金ではなくホテルポイントを給付する理由としては他の大手ホテルチェーンと同様に、ワールドオブハイアットは900を超える参加ホテルのほとんどを実際には所有していません。
ワールドオブハイアットが直接経営しているホテルは38軒のホテルのみです。
そのため、ホテルのオーナーの不利益にならず、また会員にとっても納得のできるポイントを給付することになったと思います。
ただし、今回の10,000ポイントの給付は参加ホテルやブランドにかかわらず一律になり、予約した金額などは関係ないのでハイアットプレイスなどの低価格なホテルを予約している会員はお得になり、高価なホテルに予約している方は割に合わない方もいると思います。
ワールドオブハイアットのポイントは10,000ポイントで、現在、カテゴリ1(5,000ポイント)の2泊またはカテゴリ2(8,000ポイント)の1泊を予約できます。
しかも、ハイアットは 3月22日からピークおよびオフピーク価格を導入します。
この施策は、ワールドオブハイアットの会員であるかどうかにかかわらず、すべての予約している方が対象になります。
会員でない方は、ポイントをリクエストするときに参加できます。
キャンセルとポイントのリクエストは、滞在の48時間前までに行う必要があります。
上級会員のExploristおよびGlobalistエリートメンバーは、24時間以内にキャンセルできます。
ポイントの資格を得るには、事前購入の払い戻し不可の料金をハイアットで直接予約しておく必要があります。
ホテル予約サイトや旅行代理店などからの予約に関しては対象外です。
これは、2020年3月31日までの滞在のキャンセル料を免除するというハイアットの事前の発表とは別のものです。
ワールドオブハイアットは以前、アジア太平洋地域のすべての人々にエリートステータスと特典を拡大すると発表しました。
今回のことに限らずワールドオブハイアットは新型コロナウィルスが発生してから、どのホテルチェーンよりも対応が早く、最初からアジア全域を対象とするなど他のホテルチェーンよりも内容も一段上の施策を行っています。
今回の発表で他のホテルチェーンも追従すると思います。