ヨーロッパ本土に旅行したことがある場合は、目的地にもよりますが主要な国ではユーロを使用することが出来ます。
EUの28カ国のメンバーのうち合計19カ国がユーロを公式かつ唯一の通貨として採用し、「ユーロ圏」を作り出しました。これらの国は次のとおりです。
オーストリア、ベルギー、キプロス、エストニア、フィンランド、フランス、
ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、
マルタ、オランダ、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン。
これらのユーロ圏のメンバーに加えて、以下の非EUメンバーも公式通貨としてユーロを採用しています。
アンドラ、コソボ、モナコ、モンテネグロ、サンマリノ、バチカン市国
ユーロはヨーロッパの大部分で使用することが出来ます。
またユーロを採用していない国でも自国の通貨とユーロを併用して使用できる国もあり、その点が非常にわかりづらくなっています。
どの国がユーロを使用しておらず、代わりの通貨はどのようになっているのかをまとめてみました。
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デンマークはマーストリヒト条約に署名しました。これは、欧州連合の加盟国であるにもかかわらず、ユーロ通貨を採用する必要がない特別な条件を提供します(イギリスも、2020年1月にEUを離れる前にこの協定に署名しました)。
デンマークはデンマーククローネ通貨を使用します(1 DKK = 16.02円)。
マーストリヒト条約への署名はしていませんが、スウェーデンは2003年にスウェーデンで行われた国民投票の結果、スウェーデンクローナの通貨を維持しています。現在、1 SEK = 11.28円。
これら3か国は、EUがユーロ圏に参加するために指定したさまざまな基準の達成に取り組んでいます。
今後、ユーロ通貨を採用を目指していますが、まだ数年先です。
ブルガリアでは2022年、クロアチアでは2023年、ルーマニアでは2024年にユーロが導入されると予想されています。
それまで、これらの国は既存の通貨を保持しています。
これらの国はそれぞれ、特定の経済的義務を果たした後、ユーロ通貨を欧州連合の加盟国として採用する必要があります。
しかし、3カ国では、すぐにユーロを導入する計画はないと述べています。
これら3か国の民意としては圧倒的にユーロ通貨の採用を望んでいません。
したがって、当面の間、これらの国は既存の通貨になると思います。
現在ユーロを導入しておらず、今後も導入する予定のない国になります。
ただし、ユーロを自国の通貨と併用して使用している国も多く、場所と地域によっても違いますが事前にチェックする事が必要になります。
例えばドイツ、フランス、オーストリア、イタリアに囲まれているスイスの通貨はスイスフランになりますが、ほとんどの場所でユーロを使用することが出来ます。
イタリアからすぐにあるスイスの大型アウトレット フォックスタウンなどは商品から食事のメニューまでスイスフランとユーロが併記されています。
国境などでユーロの持ち込みをチェックされたこともありません。
ヨーロッパで旅行をしているとユーロのありがたさが実感できます。
国境を越えて他の国に行っても両替をする必要が無いことは非常に便利です。
また、ユーロに関しても実際はクレジットカードを使用することが多く、実際にユーロを使う機会はそれほど多くありません。
なので、ユーロ以外の国に関しても、最小限の両替で通貨が余ることのないように工夫が必要になります。
これらの国に旅行していて、両替を極力しないようにする場合は、外国為替手数料のないデビットカードを検討するのも良いと思います。