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ヴェネツィアからローマへ:イタリアの高速列車で簡単に訪れることができる6つの都市

イタリアのフィレンツェ

フレッチャロッサはイタリアで時間通りに走る唯一の公共機関であると言われていますが、それは事実です。

フレッチャロッサまたは「レッドアロー」(およびその兄弟であるフレッチャルジェントまたは「シルバーアロー」)は、ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ヴェネツィアなどの主要都市結び、ブーツに似た形のイタリアを北から南に横断する高速列車です。

イタリアの国営列車はイタリア国内を移動するのに最も効率的な方法かもしれません。

列車は最も早いもので時速300Kmで運行されていて、車での移動よりも遙かに速く、飛行機を利用して国内国内を移動するよりも遙かに簡単です。

イタリアへの多都市旅行を計画している場合は、フレッチャロッサを効率的に利用することで少ない日数でも多くの都市を見ることが可能になります。

清潔で座席に余裕があるため快適で、リラックスして移動ができます。

チケットの価格は旅行日に近づくほど高くなるので、できれば事前に購入してください。

オンラインで簡単にチケットを購入し、車掌に確認書を提示するだけです。

後はリラックスして、イタリアの緑の野原となだらかな丘が通り過ぎるのを見てください。

座席は日本のタイプと同じような4人掛けで向かい合う形に座るタイプや、同じく4人掛けでもハリーポッターの映画で出ていたボックス型の座席、上のクラスになると一人がけの座席など様々なタイプの座席があり、1等と2等(2等でも快適な旅行が可能です)に分かれています。

荷物も大型のスーツケースが収納できる様になっているので、ワイヤーなどを利用して固定していると等何度を心配することもありません。

路線は大きく分けてトレノやミラノからボローニャを通ってフィレンツェからローマ、そしてナポリまでとヴェネツィアからボローニャを通ってフィレンツェからローマ、そしてナポリまで行く路線になります。

イタリアの列車

 

Contents

ナポリ

UnsplashのAliyaIzumiによる写真
ナポリ

ナポリを見てから死ねを言われるナポリは昔から別荘などに最適な土地として有名で、ナポリの沖合にある小さな島カプリはローマ皇帝の別荘として利用されていました。 ナポリは居るだけで気持ちのいい気候が1年を通して体験することが可能で、それについて定評があります。 ローマの南にあるナポリはイタリアで最高の都市の一つです。

しかし、10年くらい前までは、ゴミの処理問題や治安の悪化などで、旅行代理店からナポリに行くことはお勧めできないと言われるほど危険な場所と言われていました。 実際に行くとそれほどでもありませんが、家族連れでは避けた方が無難な時期がありました。 しかしナポリはそれについて評判を回復しています。

カンパニア地方の州都であるナポリには、見てやるべきことがたくさんあります。 ポンペイから出土した古代ローマ最大の遺物や装身具のコレクションを展示している国立考古学博物館には、ぜひ訪れるべきです。

音楽に興味があるのなら、全国で最も古いオペラハウスであるサン・カルロ劇場(Teatro di San Carlo)へ。 また、 カタコンベ・ディ・サン・ジェンナーロ (Catacombe di San Gennaro、Spaccanapoli)を訪れて ナポリの守護聖人ジェンナーロが一時的に奉られていた地下墓地の見学や、 ナポリとシチリア王位についていたブルボン王家のナポリの王宮(Palazzo Reale)へもぜひ足を運んでください。

そしてナポリを言えば食事。 パスタ料理もたくさんあります、他にも有名な食べ物はたくさんあります。 しかし、是非食べてみたいのは本場のピザ。 ナポリといえばピザ(マルゲリータ)の発祥地としても有名です。  ナポリに来たらピザを提供するレストランには事欠きません。 しかし、 マルゲリータ というとトマトとモッツァレラチーズの組み合わせですが、それでも真の マルゲリータ はトマトはサンマルツァーノの品種でなければなりません。

アマルフィ海岸、カプリ島、イスキア島を訪れる予定がある場合は、ここから旅行を開始します。

ナポリセントラル(主要鉄道駅)は、ローマからフレッチャロッサでわずか75分の距離になります。

車を利用して高速道路を使うと約2時間以上かかります。

多くの人が海岸に向かう途中やポンペイに向かう為にナポリを通り過ぎますが、ここでもっと長く長居することを検討してもいいかもしれません。

ここはピザの発祥の地です。

以下のような古典的なピザを楽しむのもお勧めです。

アンティーカピッツェリアダミケーレ

ダルプレジデンテPizzeria

次に、歴史的な市内中心部を散策します。カラヴァッジョがピオモンテデッラミセリコルディア教会で描いた「慈悲の七つの行為」などを見ながら高低差のあるナポリの迷路のような路地を歩くのも良いです。

 

ローマ

UnsplashのNicoleReyesによる写真
ローマ

イタリアといえばローマ。

イタリアを語るときローマについて言及することを忘れることができません。 ローマは街全体が古代ローマの遺跡やルネッサンスの建築物や広場が有りながら、世界遺産の中にアパートが有り、今なお人が住んでいて日常の生活を送っています。

地図を見るとローマは広いように思います。 一見すると探索や観光をするのにかなり広大な都市に感じます。 しかし、実際にはそれほど大きくなく、歩くのになれている方であれば公共機関を利用しないでも回ることは可能です。(公共機関を使うに越したことはありませんが)。

歴史と遺産の点で訪れるには、ローマはイタリアの最もよい都市になります。 それはかつて現代のヨーロッパの大部分を支配したローマ帝国の首都であっただけでなく、今もなおイタリアの首都であり続けています。 また、キリスト教徒にとってもヴァチカンは聖地として特別な意味を持ちます。

正直なところ、ローマは普通に歩いているだけで十分に堪能することが出ます。 フォロロマーノ、トレヴィの泉、パンテオン、コロッセオなど有名な名所だけでも、回るのに1日では足りません。 また、有名ではない教会や浴場の後、古代ローマ時代から今なお利用できる街角や裏路地にある遠くの山から引かれている水道。

そしてサンピエトロ大聖堂やルネッサンス時代のミケランジェロにより設計と監修が行われた カンピドリオ (Campidoglio)  広場。 その広場を囲む建物は古代ローマ時代、中世、ルネッサンス時代、そして現在と時代ごとの建築物が積み重なるように建てられていて、実際に古代ローマ時代の建築物の中を歩くことが可能です。

また、晴れた日のランチにぴったりの、歴史的なCampo Dei Fioriのフードマーケットは是非行ってください。 また、ローマで最も古いパン屋であるForno di Campo de ‘Fioriのピザビアンカ(海の塩をふりかけたパン)も試してみてください。そのパンは500年以上にわたって作られています。

イタリア

永遠の都ローマは地球上で最も美しい都市の1つです。

それは古代ローマ帝国について学んだり、感じるためには訪れるべき一番の目的地です。

しかしそれ以上のものがたくさんあります。この街は、さまざまな時代や建築様式(古代、中世、ルネッサンス、バロック、現代)が一つの都市で体験できる希有な都になります。

コロッセオ、フォロロマーノ、スペイン階段、トレビの泉、ナヴォーナ広場、パンテオン、バチカンなど、市内で最も重要な場所を訪れるために、ここで少なくとも3〜4日を過ごすことを計画してください。

 

フィレンツェ

UnsplashのJonathanKörnerによる写真
フィレンツェ

フィレンツェは、少なくともイタリア旅行をする上で、誰もが訪れなければならないイタリアで 最高の都市の一つになります。トスカーナの中心部に位置するこの大都市はルネッサンスを生み出し、かつて中世においては世界で最も裕福な都市でした。

フィレンツェには美術館が数多く有り、時間が無い中でもし1カ所だけを見学する場合には、ルネッサンスの時代に最も影響力のあるアーティストの作品を最も多く展示しているウフィツィ美術館(Uffizi Gallery)を訪れてください。

ウフィツィ美術館 に行く場合には朝1番の訪問をお勧めします。通常は入館までかなり待たされますが、朝1番に訪れると、ほとんど待つことなく入館が出来ます。作品もゆっくり見ることが可能で、ほとんどの作品は撮影可能です。絵画に興味の無い方でも十分楽しめると思います。

また、フィレンツェ大聖堂はフィレンツェのシンボルとして有名ですがドゥオーモ「クーポラ」と「ジョットの鐘楼」は必見です。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は無料で入ることが出来ます。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 を後にしてアルノ川に架かる中世からあるヴェッキオ橋に向かいます。

ヴェッキオ橋からさらに歩いて約25分かかりますが、その価値は十分あるミケランジェロ広場からフィレンツェの最も豪華な夕日を楽しむことも出来ます。

フィレンツェでの観光の最後に夕食を考える場合はステーキを忘れてはいけません。ステーキを考えているなら、ブーカ マリオ(Buca Mario’s)をぜひお考えください 。 フィオレンティーナ(骨つきTボーンステーキ)はちょっと値段は張りますが人数がいるとシェアできますので、ぜひ挑戦してみてください。

 

ルネッサンスの傑作の宝庫であるトスカーナの首都は、イタリアを訪れるほとんどの旅行者の上位にランクされています。

ウフィツィ美術館

アカデミア美術館

ピッティ宮殿

そしてドゥオーモやパラッツォデッラシニョーリアなどの建築の驚異で、芸術的な傑作を眺めながら楽しい一日を過ごすことができます。

フィレンツェには、半貴石で作られた革製品、陶器、モザイクを作る職人の長い伝統があり、ユニークなお土産を買うのに最適な場所です。

フィレンツェはローマからフレッチャロッサで約90分です。

車で行く時間の半分です。

ただし、トスカーナ地方の田園風景を楽しみたいならレンタカーを借りて、トスカーナのなだらかな丘、魅力的な村、ブドウ園を探索するための出発点として使用できます。

ガルファニャーナの北西部の山岳地帯は、ハイキング、サイクリング、ラフティング、乗馬などが体験できます。

 

ミラノ

UnsplashのDaniilVnoutchkovによる写真
ミラノ

ファッションの発信地であるミラノは、日本からは直行便があるためイタリアで最も観光のしやすい都市の1つです。

日本でもミラノコレクションで有名で、その期間中はホテルも満杯で宿泊することも難しい状態になります。 ミラノというとファッションが注目されがちですが、観光を考えても密度の濃い都市になります。

ミラノに来たら、サンタマリアデッレグラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie) に収容されている最後の晩餐は必見です。 ミラノのシンボル的なミラノ大聖堂、隣接するヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア (Galleria Vittorio Emanuele II)、そしてミラノを支配していたスフォルツァの居城スフォルツァ (Sforzesco Castello)は、美術館や博物館を内蔵して広大な建物の中には絵画や礼拝堂、甲冑や剣など数多くの展示品があります。

ミラノ観光に一段落した場合には、ミラノ中心部から汽車でわずか50分のコモ湖がお勧めです。 乗り換えせずに行けるコモ湖はスイスの直前に有り、イタリアにいながらスイスの雰囲気を堪能することが出来ます。

ミラノには数多くのホテルが有り、ドォーモ周辺には高級ホテルが建ち並びます。その中でもミラノの中心にあるアルマーニホテルはアルマーニとして初めてのホテルになりますので、是非宿泊したいホテルになります。

カクテル愛好家のための重要な目的地であるCamparinoをして-有名なヴィットリオエマヌエーレ2世のガッレリア内-バーバッソネグローニSbagliatoが生まれました。

フィレンツェから、フレッチャロッサで2時間弱でここに着くことができます。ローマから電車は3時間近くかかります。

 

トリノ

UnsplashのManuelReinhardによる写真
トリノ

首都ピエモンテの景色は、イタリア北部を訪れるのに最高の街のひとつです。 スイスにほど近いため、空気はきれいで透明感があります。 冬には雪が積もることがあるため、レンタカーなどは気をつける必要がありますが、イタリアの大都市の中でも落ち着いた雰囲気があります。

ここに来たら、世界的に有名な 聖ヨハネ洗礼教会の大聖堂 を訪れるようにしてください。イタリアでは昔から伝わる聖遺物を保有している協会は数多くありますが、その中でもこの大聖堂にはイエス・キリストの風貌を写したという布 (シュラウド)があります。 多くの人が イエス・キリスト自身であると信じる古代の布です。 キリスト教の伝承によれば、これはイエスの実際の埋葬に使われた覆いであり、キリストの遺体を覆った布で、復活の時から受け継がれてきました。

その他、トリノの王宮(Palazzo Reale)はトリノに訪れたのなら、ぜひ見学してみてください。イタリアを統一はここから始まりました。 王宮を訪れ、素晴らしい部屋や調度品を探検してください。

素晴らしいワインセレクション(そして美味しいメニュー)をお探しの場合は、Casa Vincinaで豪華な遅いランチまたはディナーをお勧めします

 

 

ヴェネツィア

UnsplashのStijnteStrakeによる写真
ヴェネツィア

おそらく世界の都市の中でも、そしてイタリアでも最も有名な都市の1つ、ヴェネツィア。 短い時間の滞在でも、数日を過ごすのにもイタリアで最高の都市のひとつとして訪れた方は感じると思います。

イタリア北東部に位置したヴェネツィアはアドリア海の最も奥まったラグーン(潟)を利用した海上都市になります。 ヴェネツィアの街は堅実な土地の上に築かれた都市ではなく、杭などで地盤を補強した ラグーン (潟) を利用した上に築かれています。 大小118の小さな島々含んだ全体がヴェネツィアになります。 ヴェネツィアは水路で区画され大小の橋でそれらを結んでいます。 地元の人々はもちろん観光客も車では入れませんので水上バスが主な交通手段になります。 観光ではゴンドラを利用する事もありますが、主に水上バスを降りて観光名所までは徒歩でアクセスすることになります。

イタリア、ベニスからの写真とポストカード(2)

実際にヴェネツィアを歩いて回ると、すぐ気がつくことがあります。 ヴェネツィアを歩いていると必ず迷子になります。 通路は両側とも建物で囲まれて、要所要所に小さな広場に出ることが出来ますが、そこも建物に囲まれて周囲を見ることが出来ません。 それを繰り返している内に早い時間に自分の場所を見失うと思います。 これはこれで小さな路地を歩き回って、小さなカフェを見つけ、街自体を見ることも ヴェネツィアの楽しみなのでお勧めですが不安な方はスマートフォンなどを利用して場所がわかるようにしていると安心です。

迷子になりながら、ペギーグッゲンハイムコレクションや、聖マルコ大聖堂の見事なヴェネツィアの歴史と文化に触れるのは、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ます。

ヴェネツィア、イタリアからの写真やポストカード(17)
イタリア、ベニスからの写真とポストカード(13)

お腹がすいたら、ヴェネツィアの市場で見つけることができる食材を基にした新鮮な魚介類を使った料理を提供するレストランがたくさんあります。 その中でもOsteria Boccadoroはぜひ立ち寄ってください。 きっと満足することと思います。

ヴェネツィアほど混雑している観光地は地球上にありません。

運河の街は永遠に魅力的です。

混雑を完全に回避することは不可能かもしれませんが、電車で到着し、少なくとも1〜2泊することで、この魔法の街を体験できます。

また、日帰り旅行料金を支払う必要はありません。

サンマルコ寺院のビザンチンモザイクでドゥカーレ宮殿とゴークを訪れるだけでなく、ジュデッカ島やブラーノ島などのあまり知られていない地域も探索してください。ミラノからここまでは約2.5時間、ローマからは4時間弱かかります。

まとめ

海外で電車に乗ることは、移動するのに本当に楽しい方法であり、運転や飛行機に代わる素晴らしい方法です。

そしてイタリアでは特にそうです、列車は速くてきれいで、何よりもリーズナブルな価格です。

 

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