先日、イタリアにおけるマクドナルドについて記載しました。
イタリアでも増え続けるマクドナルドですが一部のイタリアの役人はビッグマックやマックナゲットのファンではなかったようです。
ローマの有名な遺跡の一つであるカラカラ浴場(テルメディカラカラ)の隣にオープン予定の坪数にして250坪の規模のマクドナルドの建設が中止されたようです。
有名な古代 カラカラ浴場 は西暦3世紀に建てられてから今も存在しており、当時は一度に8,000人まで収容できました。
温水と冷水プール、体育館、図書館、日光を反射する鏡などの設備を備えているため、古代ローマ人は仕事が終わった後に、そして学生は学校が終わった後に数時間を過ごすために毎日利用していたようです。
今では遺跡として、 カラカラ浴場 はローマで最も人気のある観光名所の一つです。
イタリアの文化大臣であるアルベルト・ボニソリが「認可を取り消した」後、ローマ市長のバージニア・ラギなどの当局者が「ローマの遺跡周辺の環境は保護されなければならない」とツイートするなど、建設(またはその欠如)は数週間の激しい論争をもたらしました。
「 ローマの美しさ、歴史、文化が破壊されつつあります」と、自治体のナタリー・ナイム評議員はコメントしています。
カラカラ浴場はローマ中心地からは過ごし離れていますが、ローマに行った時には古代ローマの重要な遺跡の一つと考えられているので、お勧めの遺跡になります。イタリアへの旅行を計画している場合は、必ず遺跡を訪れ、カラカラ浴場の地下トンネルを探索してください。
今回はユネスコにも登録されている世界遺産のすぐ近くにマクドナルドがふさわしいのかという事ですが、マクドナルドはローマに40店舗以上あります。
スペイン広場やトレビの泉やコロッセオの近くにもマクドナルドはあります。
ただし、それらの場所は市街地になり様々なレストランなどの飲食店がある場所です。
その点、カラカラ浴場は市街から離れているため、そういった店舗が周辺にほとんどありません。
そのことも今回の騒動の原因の一つになると思います。
個人的にはマクドナルドはなくてもいいと思います。