日本の水際対策が6月から緩和されるようですが、これで海外からの訪問客だけでは無く海外旅行に行ける条件が少しは良くなると思います。
しかし、その他の理由で海外旅行が前のように気軽にいけるまで時間がかかるかもしれません。
航空運賃とホテルの宿泊料金のために、休憩をとるのは難しいように感じます。
新型コロナウィルスの感染が拡大してから、旅行業界は多大な困難に直面し、それを克服していきました。
アメリカをはじめヨーロッパ、東南アジアなど相次いで入国の条件を緩和して旅行は徐々に戻ってきました。
言い換えれば、閉塞感から解放されて旅行に対する需要は強く、非常に高い価格でも飛行機のチケットを購入したりホテルの部屋を予約したりしています。
航空会社やホテル会社は、これらの高額な費用に大きな抵抗を感じていません。
2年の厳しい年月を経て、バランスシートを強化し、債務を返済するために取り組んでいるため、旅行の需要が増加するのは歓迎すべきニュースです。
しかし、需要の増加に伴い、フライトやホテルの部屋の価格は当面高いままであると予想されるため、旅行計画を立てる際に期待を調整する必要があります。
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高い航空運賃
日本からロサンゼルスやサンフランシスコ、ニューヨークなど人気のある旅行先になります。
その中でもロサンゼルスの需要は高く、各航空会社は成田空港や羽田空港だけでは無く、大阪や名古屋からも直行便を運航していました。
現状では運休や減便により、少ない機材で対応しています。
新型コロナウィルス前のロサンゼルス往復の運賃は直行便のエコノミークラスで6万円程度(安い航空会社では4万円台)の運賃が多かったと思います。
日本の航空会社であるJALやANAでも8万円台くらいから往復運賃を販売していました。
それが今予約するとJALやANAで20万円以上。
アメリカの航空会社で15万円程度からになります。
経由便(例えばダラス経由でロサンゼルス)で安くてもベーシックエコノミークラスで9万円から。
価格の上昇は、円安と燃料費の大幅な上昇の影響も考えられますが、それでも全体で考えると以前の2倍になることはないので、この金額は完全に売り手市場になっています。
今、日本からロサンゼルスをスカイスキャナーなどで検索すると7万円から8万円程度の価格が表示されます。
航空会社は格安航空会社のZIPAIRになります。
しかし、ZIPAIRの場合は預け入れて荷物や座席指定などはすべて有料になり、スーツケースを2個預けると片道1万円以上の追加料金が発生します。
日本からロサンゼルスまではZIPAIR
ロサンゼルスから日本へはフルサービスの航空会社といった組み合わせもありますが、価格的には13万円前後になります。
マイルの価値が上昇
この状況は皮肉にも、以前に価値が下がっていると言われたマイルの価値を上昇させています。
同じく日本からロサンゼルスまでの特典航空券で考えた場合
日本の航空会社
ANAの場合はロサンゼルス往復でエコノミークラス50,000マイルで予約できます。
20万円以上のチケットを50,000円で予約できることはお得です。
ただし日系の航空会社は燃料サーチャージが必要になり、今の設定では52,540円が別に必要になります。
そう考えると、それほどお得ではないようにも思います。
アメリカ系の航空会社
アメリカの航空会社は必要マイル数が大きく違います。
デルタ航空は特典航空券を考えるのも無駄に思えるほどのマイル数(エコノミークラスで200,000マイル以上)を設定している日が多く、対象にはなりにくい状況です。
個々ではユナイテッド航空を考えてみます。
ユナイテッド航空の特典航空券の場合、片道36,900マイル+730円になります。
往復では73,800マイル+1460円になります。
ANAの場合と比較して23,800マイル多くはなりますが、燃料サーチャージはかかりません。
エコノミークラスの特典航空券で考えた場合、ANAよりユナイテッド航空の方がお得なような気がします。
アジア系の航空会社
アジア系ではキャセイパシフィック航空のアジアンマイルやシンガポール航空のKrisFlyerなどがあります。
キャセイパシフィック航空のアジアンマイルは日本からロサンゼルスまではJALやアメリカン航空を利用することができます。
マイル数はエコノミークラスで40,000マイルから42,000マイルになります。
ただし、JALはオンラインでそのまま予約することが可能ですが、燃料サーチャージが必要になります。
アメリカン航空は燃料サーチャージは必要ありませんが、オンラインでは予約することが出来ず、リクエストをして、空席を確認してもらってから再度連絡して予約することになります。
シンガポール航空のKrisFlyerはオンラインでシンガポール航空、ANA、ユナイテッド航空を予約することが出来ます。
ANAの場合は燃料サーチャージが別途必要になります。
シンガポール航空とユナイテッド航空の場合は燃料サーチャージが必要ありません。
必要マイル数は片道35,000マイルになります。
アジア系でお勧めなのはシンガポール航空のKrisFlyerになります。
まとめ
今後も航空料金は高止まりの状態が続くと思います。
ホテル代もアメリカでは高くなっています。
円安が原因であれば、10%から15%程度の価格上昇ですが、アメリカでもインフレ要因にあげられるほどホテル代の上昇などが問題になっているようです。
新型コロナウィルスが終息しても、以前のように低価格で海外に行くのは、まだ先のことになりそうです。
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