先日、ロサンゼルスから羽田空港までのフライトでソニーの新製品ワイヤレスノイズキャンセルワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM3」を視聴してみましたので、そのレビューになります。
WH-1000XM3は初代のMDR-1000X、2代目のWH-1000xM2に続きソニーのワイヤレスノイズキャンセルワイヤレスヘッドホンとしては3代目になります。
発売は2018年10月6日(木)なので発売されてから約2ヶ月になります。
初代モデルのMDR-1000Xは2016年発売、2代目WH-1000XM2は2017年発売となりますので、毎年新機種を発表しています。
ワイヤレスのノイズキャンセルワイヤレスヘッドホンではBOSEも有名で、こちらも毎年新機種を発売していますが昨年発売されたQUIETCOMFORT 35 WIRELESS HEADPHONES II以降は新機種の発売はありません。
WH-1000XM3はそういった意味でも最新のヘッドホンになります。
WH-1000xM2の視聴も同じ条件で試したことがありますので、それと比較して進化した部分を記載します。
WH-1000XM3はWH-1000xM2にあった小さな問題を解決しています。
ノイズキャンセリング性能
このWH-1000XM3を利用する際に最も重視する機能がノイズキャンセリング性能になります。
ノイズキャンセリングの静音性がどれくらい向上しているか?
そして音質が向上しているのか?
WH-1000XM3は新しく「QN1」というノイズキャンセリングプロセッサを搭載しています。
これがWH-1000xM2の4倍の処理能力を持つと言われています。
「QN1」はノイズキャンセリング昨日だけではなく、32ビットのオーディオ信号処理とDAC機能との組み合わせにより、驚くべき高音質を実現します。
WH-1000xM2と比較すると低域・中域のノイズがより抑制され、音もさらにクリアになっています。
飛行機のように騒音だらけの空間でも、静かでメリハリのきいたサウンドを体感できます。
そして長距離のフライトで重要なのがノイズキャンセル機能に関して自動オフ機能をカスタマイズすることができます。
以前の機種は、音楽を聴いていない場合にバッテリーを持たせるためか短時間のうちにヘッドフォンが自動的にオフになりました。
しかし今回のWH-1000XM3はノイズキャンセル機能を維持するように設定できます。
これにより、音楽を聴きたくない場合や睡眠を取る場合に電源をオンにし続けるために音楽をならしっぱなしにしなくても、ノイズキャンセル機能を使用することができます。
今回の性能向上より、この機能が追加になったことの方が大きいと思います。
装着感
最大の設計変更は、イヤーカップのヘッドバンドとパッディングの形状にあります。
ヘッドフォン事態の重量はWH-1000xM2と比較して20グラム少なくなっています。
イヤーカップの感覚や装着感も以前よりもやや柔らかくなっています。
ヘッドバンドの輪郭が少し縦長で卵型のようなラインになっており、より日本人の頭にフットするデザインとなっています。
ヘッドバンドの形状と重さに加えて、接地面積が約20%多くなっています。
接地面積が多くなるとバンド全体が頭部と接触する為荷重が分散され、違和感や首の疲れが軽減されます。
また、イヤーカップの内径も大きくなって耳周りの空間が広くなり、快適性の向上と併せて遮音性もよくなっている印象です。
装着者の状態を検知し、ノイズキャンセルを最適化
この機能は個人的には歩いているときには必要ないのでオフにしますが、飛行機でのフライトでは威力を発揮する髪型、メガネの有無、装着のズレなどを「NCオプティマイザー」が装着者の状態を数秒で検知し、装着者に応じたノイズキャンセルを最適化してくれる機能です。
装着者によって異なる細かな差異を検知し最適化する以外に、ヘッドホンがずれたときなど他のヘッドホンではノイズキャンセル機能が低下しますが、「NCオプティマイザー」があると最適化されるので優れた機能です。
外音取り込み機能
飛行機に乗っているときに食事や飲み物などの際にヘッドホンを外して話をしたり、アナウンスなどを聞きたいときに機能するのが外音取り込み機能のモードになります。
外音取り込み機能のモードは、ハウジング部に手を添えて瞬発的に周囲の音や声が聞こえる「クイックアテンションモード」と周囲の音を聞きながら音楽を楽しめる「アンビエントサウンドモード」の2種類のモードがあります。
ノイズキャンセルの機能を持つWH-1000XM3に限らずヘッドホンやイヤホンを利用していると、わかると思いますが外音取り込み機能はそんなシーンに使える機能です。
タッチセンサーでかんたんにできる音楽コントロール
これは歴代のソニーのワイヤレスノイズキャンセルヘッドホンで備えている機能ですが再生・停止・音量調整といった音楽コントロールは、ヘッドホン右側のハウジング部に搭載されたタッチセンサーで行います。
音楽プレーヤーやスマートフォンを操作しなくても最低限の操作を直感的に使えますので、非常に便利です。
バッテリー
WH-1000XM3から採用された高速充電にも対応したUSB-Cタイプ。
以前はマイクロUSBでしたので高速充電には対応していませんでしたのでWH-1000XM2は10分充電で70分再生でしたが、WH-1000XM3は10分充電で5時間再生の急速充電(1.5AのACアダプタ使用時)にも対応しました。
飛行機に乗る前にフル充電にはすると思いますが、乗り継ぎで充電ができない(もしくは他に優先する充電がある際)には非常に便利です。
もちろんフル充電にする時間の前の機種と比較すると格段に早くできます。
そして駆動時間も最大30時間となり、実際の駆動時間はそれよりも短くなりますが許容範囲です。
MDR-1000XからWH-1000XM2への進化でも、より良い改善がされましたが、今回のWH-1000XM3はさらに完成度が上がっています。
WH-1000XM3はノイズキャンセル機能も音質も大きく変わっていますので、是非体感していただきたいです。
WH-1000XM3がBoseのノイズキャンセルと比較しても、それを上回ることは間違いありません。
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